• トップ
  • ニュース一覧
  • 元インテル監督が古巣を批判「あそこはカオス」「アヤックス・ユースの子たちですらもっとうまくできた」

元インテル監督が古巣を批判「あそこはカオス」「アヤックス・ユースの子たちですらもっとうまくできた」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月20日

3か月持たなかった理由は「選手にあった」と。

インテル監督時代の不満をぶちまけたF・デブールだが、その後率いたクリスタル・パレスでも結果を残せなかっただけに説得力に乏しい。(C)Getty Images

画像を見る

 フランク・デブール監督とインテルの間には、埋めることのない溝ができているようだ。

 2016-17シーズンの開幕前、ロベルト・マンチーニ元監督が退任したインテルは、新指揮官にF・デブール監督を招聘した。現役時代にはアヤックスやバルセロナで活躍するなど、セリエAとは縁遠かった人物だが、インテルは、若手中心のアヤックスを国内リーグ4連覇に導いたこのオランダ人監督に指揮を託した。

 しかし、F・デブール体制は3か月と持たなかった。セリエAだけでなく、ヨーロッパリーグでも格下に金星を許すなど、たちまち成績不振に陥ったインテルは、すぐさまF・デブールに見切りをつける。当然だが、インテル・サポーターの同監督への評価も、地の底に落ちていた。

 ただ、F・デブールにも言い分はあったようだ。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、オランダのTV局『Ziggo Sport』の取材にF・デブールは、「7、8人の選手がほかの選手たちを追い出そうとしていた」と、チームが一枚岩でなかったことを明かしたというのだ。

「インテルには7人か8人の選手によるグループができていて、ほかの選手たちを切ってしまうんだ。あんなのは想定外だった。イタリアで私は苦しんだが、それは言葉の問題だけでなく、メッセージやアイデアの伝え方にも難しさはあった。私の考え方はカルチョよりイングランドのそれに近いようだ」

 さらにF・デブールは、「カオスだったよ。選手たちは好き勝手にやっていた」と、インテルのメンバーが自身の指示に従わなかったと訴えている。

「私はインテルに攻撃的なサッカーを植え付けようとしたが、選手たちは私と同じ画を描こうとさえせず、私の練習をまったく意味がないものと捉えていた。アヤックスのユースの選手たちですら、もっとうまくやっていたというのにね。私は、われわれが望むプレーをするための大事なコンセプトだと説明したが、彼らは理解する前に投げ出してしまった」

 これでは、結果が出ないのも当然だ。セリエAの11試合で勝点14しか挙げられず、F・デブールは失意のうちにイタリアを去ることになった。

 ただF・デブールは、昨年7月に就任したイングランドのクリスタル・パレスでも、解任の憂き目に遭っている。それも、プレミアリーグ史上最短となるリーグ戦4試合を終えた時点で、だ。「私の考え方はイングランドに近い」と話したF・デブールだが、インテルのサポーターがその言い分を信じることはないだろう。
 

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ