アジア勢で最も厳しい評価が寄せられた国は…。
現地時間12月1日にモスクワにあるクレムリン宮殿で盛大に行なわれる2018年ロシア・ワールドカップの組み分け抽選会。4年に一度の一大イベントの行方を左右するドローだけに、その注目度は世界的に高まっている。
運命の瞬間を前に、各国メディアがせわしなく関連情報を流す中、予選敗退を喫したものの国内でのサッカー人気が高まっているアメリカの老舗紙『New York Times』は、出場32か国のプレビューを掲載した。
同紙は以下の項目で、各国の出来を占っている。
『どのような予選を戦ってきたか』
『スターは誰か?』
『何が期待できるか?』
『望まれる成功は何か?』
辛辣な見方をすることでも知られる同紙は、日本について、次のようにまとめている。その評価はかなり手厳しい。
『どのような予選を戦ってきたか』
――日本がワールドカップへ行くことは決定事項だった。今回も難敵のオーストラリア、サウジアラビアと同組となったが、無難に6大会連続の本大会行きを勝ち取った。
『スターは誰か?』
――ヨーロッパのトップリーグでプレーする選手を数多く抱えているが、その中でも傑出しているのは、やはりドルトムントのシンジ・カガワか。
『何が期待できるか?』
――日本は多くの海外組が同じような出来に終始している。それらは称賛に値するパフォーマンスだが、残念なことにグループステージを突破するためのクオリティーは欠如している。
『望まれる成功は何か?』
――いまだ日本の目標はグループステージを抜け出すことにある。それが、彼らが最大限できることだ。
日本について辛口な評価を綴った同紙だが、その他のアジア勢についても厳しい見立てを打っている。
ホンジュラスとの大陸間プレーオフを勝ち抜きながら指揮官のアンジェ・ポステコグルーを解任したオーストラリアについては、「勤勉さはあるが、かつてのような肉体的な凄みは失われている」とまとめ、さらに韓国には、「コロンビアに勝利(○2-1)したが、これといった形がない。決定的な仕事ができるスターたちがいるにもかかわらず……」という意見を寄せた。
アジア勢の中で最も厳しい評価が下されたのは、最終予選で日本と争ったサウジアラビアだ。
サウジアラビアは、予選終了後にオランダ人指揮官のベルト・ファン・マルバイクが、連盟上層部との意見の食い違いを理由に退任。その後釜を任されたアルゼンチン人監督のエドガルド・バウサも就任からわずか2か月で解任されるなど、ドタバタが続いている。
11月28日にアルゼンチン人監督のファン・アントニオ・ピッツィを招聘したサウジアラビアだが、『New York Times』紙は次のように書き綴っている。
「ピッツィの就任はちょっとしたクーデターだ。チリ代表監督としてコパ・アメリカ・センテナリオを制したが、同国はワールドカップ予選敗退の憂き目に遭っている。そんな指揮官が、サウジアラビアの高額契約に値するだけの成績を残せるとは思えない。また、チーム内に国外でプレーしている選手が2人しかおらず、トップレベルでの経験がない」
アジア各国には、同紙の厳しい見立てを覆す躍進を期待したいところ。その意味でもグループの抽選会の行方には大いに注目だ。
運命の瞬間を前に、各国メディアがせわしなく関連情報を流す中、予選敗退を喫したものの国内でのサッカー人気が高まっているアメリカの老舗紙『New York Times』は、出場32か国のプレビューを掲載した。
同紙は以下の項目で、各国の出来を占っている。
『どのような予選を戦ってきたか』
『スターは誰か?』
『何が期待できるか?』
『望まれる成功は何か?』
辛辣な見方をすることでも知られる同紙は、日本について、次のようにまとめている。その評価はかなり手厳しい。
『どのような予選を戦ってきたか』
――日本がワールドカップへ行くことは決定事項だった。今回も難敵のオーストラリア、サウジアラビアと同組となったが、無難に6大会連続の本大会行きを勝ち取った。
『スターは誰か?』
――ヨーロッパのトップリーグでプレーする選手を数多く抱えているが、その中でも傑出しているのは、やはりドルトムントのシンジ・カガワか。
『何が期待できるか?』
――日本は多くの海外組が同じような出来に終始している。それらは称賛に値するパフォーマンスだが、残念なことにグループステージを突破するためのクオリティーは欠如している。
『望まれる成功は何か?』
――いまだ日本の目標はグループステージを抜け出すことにある。それが、彼らが最大限できることだ。
日本について辛口な評価を綴った同紙だが、その他のアジア勢についても厳しい見立てを打っている。
ホンジュラスとの大陸間プレーオフを勝ち抜きながら指揮官のアンジェ・ポステコグルーを解任したオーストラリアについては、「勤勉さはあるが、かつてのような肉体的な凄みは失われている」とまとめ、さらに韓国には、「コロンビアに勝利(○2-1)したが、これといった形がない。決定的な仕事ができるスターたちがいるにもかかわらず……」という意見を寄せた。
アジア勢の中で最も厳しい評価が下されたのは、最終予選で日本と争ったサウジアラビアだ。
サウジアラビアは、予選終了後にオランダ人指揮官のベルト・ファン・マルバイクが、連盟上層部との意見の食い違いを理由に退任。その後釜を任されたアルゼンチン人監督のエドガルド・バウサも就任からわずか2か月で解任されるなど、ドタバタが続いている。
11月28日にアルゼンチン人監督のファン・アントニオ・ピッツィを招聘したサウジアラビアだが、『New York Times』紙は次のように書き綴っている。
「ピッツィの就任はちょっとしたクーデターだ。チリ代表監督としてコパ・アメリカ・センテナリオを制したが、同国はワールドカップ予選敗退の憂き目に遭っている。そんな指揮官が、サウジアラビアの高額契約に値するだけの成績を残せるとは思えない。また、チーム内に国外でプレーしている選手が2人しかおらず、トップレベルでの経験がない」
アジア各国には、同紙の厳しい見立てを覆す躍進を期待したいところ。その意味でもグループの抽選会の行方には大いに注目だ。