「ハリルさんがよく言うデュエルが非常に強い選手」と西川は称賛。
ACL決勝に勝ち進んだ浦和で抜群の存在感を放ち、ブラジルやベルギーと対戦する日本代表の11月シリーズにも初招集された。このところメキメキと頭角を表わしている長澤和輝とは、いったいどんな選手なのか。
浦和のチームメイトで、11月シリーズにも参戦するGK西川周作は、長澤の特長を以下のように説明する。
「和輝は、ハリルさんがよく言うデュエルが非常に強い選手ですし、粘り強い。ガチャガチャ来られても前への推進力を見せられます。そういうところが評価されているんじゃないかと思います」
ハリル好み。ひと言で言えば、そう表現できるだろう。局面での競り合いに強く、ボールキープ力に長けるうえに、縦への推進力も備える。堅守速攻を旨とする今の代表には、フィットする人材だ。
西川はさらに、「どちらかの試合には絶対に出ると思います」と11月シリーズの出場を予見する発言も残した。その理由は、「外国の選手、ブラジルやベルギーを相手にしても、フィジカルの彼の良いところは出る」から。「前に出ていく、持ち運びができる。ああいう選手はなかなかいないですよね」と称賛する長澤のポジションは、インサイドハーフが適任だと見ているようだ。
同じく長澤のデュエルの強さを「好守においての球際の強さや、ボールを失わないところが一番の魅力だと思っています」と評価したのが、日本代表経験を持つ武藤雄樹だ。特に実感したのが、ACLの上海上港戦だったという。
「球際の強い相手、上海で言えばオスカールやフッキという選手がいるなかでも、彼はボールを失わないですし、倒れずにボールを運んでいた。そういう選手はなかなか日本にいない」
長澤は専修大卒業後、Jリーグを経由せずにドイツに渡り、14年から3シーズンに渡ってケルンでプレーした。その経験がフィジカルの強さを生んだと武藤は見ており、「海外でプレーしていたのもあると思いますが、球際やそういう部分に関しては、世界基準の特別な能力を持っている選手ですね」と賛辞を惜しまない。
では、当の長澤は、自分の特長をどう分析しているのか。意外にも、最初に出てきたのは「自分の良さである守備のところ」という言葉だった。
もちろん、「ボールを運んだり、前にパス出したりシュートなど、ゴールに直結するプレーをどんどん出していければと思います」と攻撃面でのアピールも考えているが、まず念頭に置くのはハードワークを活かした守備。これもまた、ハリルホジッチ監督の好みに合っていると言えるのかもしれない。
日本代表のインサイドハーフやトップ下と言えば、これまで香川真司の特等席と言えるポジションだった。しかし、今回のブラジル戦やベルギー戦に香川は招集されていない。
長澤とすれば、代表でのステップアップを狙う絶好のチャンスだろう。国際経験を十分に備えた"ハリル好み"のアタッカーには、序列を覆すサプライズを期待したい。
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェストWeb編集部)
浦和のチームメイトで、11月シリーズにも参戦するGK西川周作は、長澤の特長を以下のように説明する。
「和輝は、ハリルさんがよく言うデュエルが非常に強い選手ですし、粘り強い。ガチャガチャ来られても前への推進力を見せられます。そういうところが評価されているんじゃないかと思います」
ハリル好み。ひと言で言えば、そう表現できるだろう。局面での競り合いに強く、ボールキープ力に長けるうえに、縦への推進力も備える。堅守速攻を旨とする今の代表には、フィットする人材だ。
西川はさらに、「どちらかの試合には絶対に出ると思います」と11月シリーズの出場を予見する発言も残した。その理由は、「外国の選手、ブラジルやベルギーを相手にしても、フィジカルの彼の良いところは出る」から。「前に出ていく、持ち運びができる。ああいう選手はなかなかいないですよね」と称賛する長澤のポジションは、インサイドハーフが適任だと見ているようだ。
同じく長澤のデュエルの強さを「好守においての球際の強さや、ボールを失わないところが一番の魅力だと思っています」と評価したのが、日本代表経験を持つ武藤雄樹だ。特に実感したのが、ACLの上海上港戦だったという。
「球際の強い相手、上海で言えばオスカールやフッキという選手がいるなかでも、彼はボールを失わないですし、倒れずにボールを運んでいた。そういう選手はなかなか日本にいない」
長澤は専修大卒業後、Jリーグを経由せずにドイツに渡り、14年から3シーズンに渡ってケルンでプレーした。その経験がフィジカルの強さを生んだと武藤は見ており、「海外でプレーしていたのもあると思いますが、球際やそういう部分に関しては、世界基準の特別な能力を持っている選手ですね」と賛辞を惜しまない。
では、当の長澤は、自分の特長をどう分析しているのか。意外にも、最初に出てきたのは「自分の良さである守備のところ」という言葉だった。
もちろん、「ボールを運んだり、前にパス出したりシュートなど、ゴールに直結するプレーをどんどん出していければと思います」と攻撃面でのアピールも考えているが、まず念頭に置くのはハードワークを活かした守備。これもまた、ハリルホジッチ監督の好みに合っていると言えるのかもしれない。
日本代表のインサイドハーフやトップ下と言えば、これまで香川真司の特等席と言えるポジションだった。しかし、今回のブラジル戦やベルギー戦に香川は招集されていない。
長澤とすれば、代表でのステップアップを狙う絶好のチャンスだろう。国際経験を十分に備えた"ハリル好み"のアタッカーには、序列を覆すサプライズを期待したい。
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェストWeb編集部)