まさに、景気づけの一発だ。
 
　11月４日、ベルギーリーグのワースランド＝ベベレン対エクセルシオール・ムスクロン戦で先発した森岡亮太が、豪快なヘディングで先制点をゲット。今シーズン７点目を決め、３年ぶりに招集された日本代表への合流を前に、これ以上ないアピールに成功した。
 
　開幕から14試合連続先発となった森岡は、この日もトップ下の位置で躍動。序盤から持ち前のエネルギッシュな動きで攻撃陣をリードし、23分、最大の見せ場を掴む。左サイドのエルディン・デミルの鋭いクロスに頭で呼応し、鮮やかにゴールネットに突き刺したのだ。先制点で優位に立ったベベレンはその後、堅守速攻へとスライド。すると61分、森岡を基点に高速カウンターを発動させ、最後はナナ・アンポマーがねじ込みリードを広げた。
 
　試合はベベレンが２－０で勝利。暫定ながらリーグ５位に浮上した。その大躍進を支えているのがほかならぬ森岡で、14試合で７ゴール・８アシストとチーム全得点（31得点）のおよそ48％に絡んでいる。今シーズンの欧州トップリーグを戦う日本人選手の中では、ダントツの好成績だ。
 
　絶好調をキープして臨む、日本代表での２連戦。とりわけ声価を高めているベルギー（ブルージュ）でのゲームで、どんなパフォーマンスを披露するのか。期待を寄せてもよさそうだ。