【日本代表】もう個人技だけの選手じゃない! 乾貴士が語った「世界で勝つためには…」

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月04日

「チームを落ち着かせたり、逆サイドのFWを生かしたり……」

乾は持ち前のドリブル突破やテクニックでアピールしながら、本大会に向けてチームの成長も見据える。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 リーガ・エスパニョーラでプレーする乾貴士は、他の選手とは少し違う視点で、日本代表でポジションを掴もうとしている。
 
「(自分には)点を取ったり、裏へ抜けたりするプレーを求められている」
 持ち味を発揮し、それをハリルホジッチ監督に評価してもらう。アピールの方法としては、それが手っ取り早くもあり、明確でもあることには違いない。だが、乾には続く言葉があった。今回の合宿で4番目の年長者(29歳)らしい狙いだった。
 
「あとは、チームを落ち着かせたり、(自分とは逆の)右FWの特長を生かしたり、サイドバックの良さを生かしたり、そういうのもやっていければいいかなと思う」
 
 自分だけではなく、周りの選手を生かし、チームとして機能させる。鹿島で多くのタイトルを獲得し、シャルケでも貢献した内田篤人(ウニオン・ベルリン)も同じようなことを強く意識しているが、そういう存在が多ければ多いほど、チームは効率的に回る。そして、ワールドカップで勝つために必要なことも、頭の中で具体的に描かれている。
 
「世界で勝つためには監督の言っていること以上のことを出して、チャレンジしていかないといけない。監督の言うこと、プラスアルファの部分。それは若い選手にはなかなかできないことかもしれない。上の立場なのでそれを自分ができればいいと思う」
「(世界が相手になると)ひとつのミスで失点したりする。その辺は全員が集中して試合に入ること。そのミスで負けが決まってしまうことが増える。(対世界に)経験が少ない選手が日本には多いと思う。海外でやっている僕たちがプラスになれるよう、そういう部分を出していければと思う」
 
 普段からリーガで世界的なクラブ、レアル・マドリーやバルセロナなどと対峙し、世界との大きな差も痛感させられてきた。どちらかと言えば、これまで切れ味鋭いドリブルや、足もとの技術で注目されてきた乾が、今は周りを生かすことに目を向け、アジア最終予選オーストラリア戦でも献身的に守備に走り回る姿を見せている。
 
「チームのみんなが誰かを見て、学ぶことも大事になる。一人ひとりがそういうところを、見られるようになっていければいいなと思う」
 
 勝つために、何をすべきか――。サッカー選手として、ひとつの解に近づこうしている乾。その目は、ロシア・ワールドカップメンバー入りではなく、本大会でチームを勝たせられる存在に向いている。
【関連記事】
日本人欧州組「採点」まとめ|自己最高点が続出! 鮮烈ゴールの香川や武藤の評価は?
「新契約を提示せよ」「心底から感謝したい」 3人抜きで魅せた原口元気への評価が一変!
浅野拓磨が再認識した「ハングリーさ」の重要性。「あの頃はギラギラしていた」
柴崎岳が左足を手術…日本代表は11月シリーズも欠場へ
杉本健勇が代表サバイバルに意気込み!「ゴール前で勝負できるところを見せたい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ