現在20歳のイヘアナチョが台頭したのは、2013年にUAEで開催されたU-17ワールドカップ。この大会で6ゴールをマークして大会MPVに輝き、母国ナイジェリアの3大会ぶり4度目の世界制覇に貢献したのだ。
これで一気に欧州クラブの注目の的となったイヘアナチョは、2014年2月にマンチェスター・Cと契約。当初はU-18チームでプレーしていたものの、2015-16シーズンのワトフォード戦(プレミアリーグ4節)でトップチーム・デビューを飾った。
順調にキャリアアップを図っていた早熟のストライカーだったが、昨シーズンはセルヒオ・アグエロやガブリエウ・ジェズス、レロイ・ザネらとの熾烈な競争に敗れて、徐々に出場機会を失っていき、今夏は新天地への移籍を模索していた。
レスターへの移籍についてイヘアナチョは公式サイトで、「良い気分だよ」とコメントし、さらに次のように力強い意気込みを語っている。
「僕はチームの野心を理解している。監督と話をしてチームに貢献するために何が必要かを教えてくれた。監督からチームのことを知ることができて良かった。このチームにフィットできる自信が湧いてきたし、多くのことを達成できたらと思っているよ」
昨シーズンはエースのジェイミー・ヴァーディー以外に計算の立つFWがおらず、得点力不足が指摘されていたレスター。それだけに変幻自在のドリブルや高度なシュートスキルを持ち合わせるイヘアナチョは、まさに理想的な新戦力と言えるだろう。
このナイジェリア代表FWの加入で窮地に追い込まれそうなのが、岡崎慎司だ。その献身的な前線からの守備は現地でも称賛を浴びた日本代表FWだが、昨シーズンはプレミアリーグで30試合に出場しながらわずか3ゴールに終わっていた。
また、指揮官のクレイグ・シェイクスピアは、イヘアナチョを「とても才能のある選手だ。そして、若く、飢えていて、戦う準備ができている。彼がどのくらいのクオリティーをチームにもたらすかは十分に分かっているよ」と絶賛している。
これを受けて、さっそくレスター・マーキュリー紙は、「シェイクスピアは20歳のナイジェリア人FWをヴァーディーの完璧な相棒と捉えている」と岡崎のスタメン落ちを予想している。
イヘアナチョと岡崎のレギュラー争いに注目が集まる。
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