7月29日に開催される19節・神戸戦を控え、クラブハウスで伊藤監督を突撃取材。攻撃的なパスサッカーを志向する指揮官の独占インタビューをお届けする。
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――改めて嬬恋キャンプを振り返ってください。
「日ごとにテーマを決めて、18節までの修正と新しいことへのチャレンジを行ないました。全体として選手たちはハードワークしてくれましたし、それぞれが理解を深めるキャンプになったと思います」
――選手の組み合わせを変えながら、短い時間での紅白戦を何度も実施しました。
「新加入選手がいますからね。少し長めに試合時間を取っても良かったんですけど、いろんな選手たちがコミュニケーションを取りながらプレーをしてほしかった。相互理解するために短い時間で選手を入れ替えました」
――新加入のブラジル人コンビ、マルセロ選手とカウエ選手のフィット具合は?
「フィットしてきていますよ。ふたりとも能力は高いですし、技術面だけでなく、戦術面での吸収力もありますね」
――マルセロ選手をどう起用法は?
「前線の選手(1トップ、両サイドハーフ、インサイドハーフ)として考えています。状況によって、ですね。シュート力やキープ力がありますし、戦術眼も備えている。彼には得点やアシストといった、勝利に直結する部分で期待しています」
――カウエ選手はアンカーでしょうか?
「アンカー、インサイドハーフ、サイドハーフ、SB、CB……。彼と話したら『どこでもできる』と言っていましたし、実際にいろんなポジションができますから。チーム状況やバランスを考えて、どこで起用するかを決めていきたい」
――では、カウエ選手の強みは?
「球際の強さとボール奪取能力。そこにプラスしてビルドアップにも長けています。特長として挙げるなら、そのふたつですね」
――19節・神戸戦以降の戦い方のプランは?
「一戦一戦に全力で向かうだけです。先のことを考えても仕方ないですから、パスサッカーという自分たちのベースを強化しながら、目の前のゲームに照準を合わせて勝点3を積み上げていくだけです」
――トレーニングでは攻撃に重点を置いています。
「そうですね。攻撃面での土台はでき上がってきました。もったいない失点をしないなど、そこに徐々に守備面の肉付けもしていく必要があります。失点をゼロで抑え、なおかつ得点を奪えるチームにしていきたいです」
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
