ヴァーディー家は「死の脅迫」を受けていた…原因はラニエリ解任進言報道

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月21日

ヴァーディー、「めちゃくちゃだ」とメディアの誤報を一蹴!

ラニエリ解任の際に批判の矢面に立たされたヴァーディー。その行き過ぎた報道に本人だけじゃなく、家族までもが巻き込まれてしまったようだ。 (C) Getty Images

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 レスターがクラウディオ・ラニエリ前監督に見切りをつけたとき、エースのジェイミー・ヴァーディーは、オーナーに解任を進言したひとりと報じられた。だが、ヴァーディーは現地時間3月20日、この報道を否定しつつ、自身や家族の身に危険を及ぼすとの脅迫を受けていたと明かしている。
 
 昨シーズンのプレミアリーグで「奇跡の戴冠」を成し遂げたレスターだが、今シーズンは残留争いを強いられ、チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦のファーストレグでセビージャに1-2と敗れた2月23日、ラニエリを解任した。
 
 イギリス・メディアは、レスター首脳陣がセビージャ戦後にミーティングを開き、主力選手たちの進言を受けてラニエリ解任を決定したと報じた。このミーティングで主将のウェズ・モーガンらとともに、ラニエリ解任を後押ししたとされるひとりがヴァーディーだった。
 
 しかし、英紙『ガーディアン』の取材でヴァーディーは、「基本的には、問題があれば監督のオフィスか戦術ボードの前で直接話し合っていた。監督は僕らが意見を言うことを喜んでいたからだ」と、選手たちとラニエリ前監督の関係はまったく悪くなかったと主張した。
 
 さらに、ヴァーディーは、「彼の解任につながったとされるミーティングも、セビージャ戦の直後だったという記事を読んだ。めちゃくちゃだよ。僕もそのミーティングにいたとされていたけど、僕は3時間もドーピング検査を受けていたんだ」と報道内容を一蹴。「とても傷ついた。間違った非難がたくさんあった。僕ら選手にはどうすることもできなかったんだ」と、心を痛めたと明かしている。
 
 しかも、報道による影響は非道な脅迫にもつながったというのだ。ヴァーディーは、「家族や子供などが死の脅迫」を受けていたと告白した。
 
「僕はどうにかやりくりしようとするけど、後部座席に子供を乗せて運転中の妻が傷つけられそうになるのは最善じゃない。何度もあったんだ。ぞっとするよ」
 
 ただ、クラブがラニエリ解任を発表してから、レスターの選手たちがSNSで指揮官にメッセージを発したのが遅かったとの指摘には、「言っていることは理解できる。すぐにツイートする予定だった」と認めたうえで、次のように続けている。
 
「適切な言葉が見つからなくて、何度も書き直したんだ。僕らはセビージャから戻ってきたばかりだった。遅れて到着してすぐに家に向かい、子どもたちをお風呂に入れ、すぐ寝てしまったんだ」
 
 それでもヴァーディーは、「誤解しないでほしい。ラニエリがレスターのためにしたことは素晴らしかったし、100万年あっても(タイトルを獲得できるとは)誰も思っていなかった。僕らは彼に感謝するばかりだ」と、偉業を成し遂げた功労者に賛辞を寄せ、解任という結末に落胆したと強調した。
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