「高すぎる…」金満マンCのペップも嘆くイングランド人選手の移籍金高騰

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月08日

イングランド人選手の獲得を望むペップ。

グアルディオラはイングランド人選手の獲得を望んでいるが……。(C) Getty Images

画像を見る

 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、イングランドで育った選手たちをチームに加えたいようだ。だが、高値であることから、獲得は「かなり難しい」と述べた。イギリスの『テレグラフ』紙が伝えている。
 
 プレミアリーグ初挑戦のグアルディオラ監督は昨夏、エバートンからCBのジョン・ストーンズを獲得した。一方で、昨シーズンまで正守護神だったジョー・ハートをトリノにレンタル放出。現在、トップチームに所属するイングランド人選手は、ストーンズとラヒーム・スターリング、ファビアン・デルフという3人だけだ(実質Bチーム所属の若手を除く)。
 
 テレグラフ紙によると、グアルディオラ監督は「もっとイングランドの選手が欲しい。だが、信じてくれ。彼らは本当に高いんだ」と、自国や地元出身の選手を増やしたい願望はあるが、コストの問題で獲得が難しいのが現状だと明かした。
 
「バルセロナでもバイエルンでも(自国出身の選手が)たくさんいた。だが、獲得が不可能なときもあるんだ。イングランドの選手たちはプレミアリーグを知っているし、そういう選手たちが欲しい。私は本当にイングランドの選手たちに感銘を受けているんだ」
 
 グアルディオラ監督はトッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなどのライバルクラブでプレーするイングランド人選手たちを「素晴らしい」と称賛しつつ、「でも不可能なんだ。本当に高いんだよ」と繰り返している。
 
 マンチェスター・Cと言えば、UAEの王族が保有し、世界でも指折りの資金力を誇る金満クラブ。そんな彼らが「高すぎる」と嘆くほどイングランド人選手の価格が高騰している最大の理由が、プレミアリーグのホーム・グロウン(自国育成選手)制度だ。これは登録上限25人のうち8人は、21歳の誕生日までに最低3シーズンあるいは36か月、イングランドかウェールズのクラブに在籍したホーム・グロウン選手でなければいけないというルール。守れないクラブは登録人数が削減される(21歳以下は25人枠に含まれず、外国人選手の上限は17人まで)。
 
 各クラブはこの登録制度に苦心しており、ホーム・グロウン選手が少ない現在のマンチェスター・Cも実質23人での戦いを余儀なくされている。プレミアリーグでは世界最高のテレビ放映権料収入によってそもそも移籍金が高騰しているうえ、このルールによって希少化しているイングランド人選手の価値が上がり続けているのだ。
 
 テレグラフ紙によれば、マンチェスター・Cはボーンマスの司令塔ジャック・ウィルシェア(アーセナルからレンタル中)や、トッテナムで両SBを担うダニー・ローズとカイル・ウォーカー、そしてサンダーランドの若手GKジョーダン・ピックフォードを狙っているという。いずれもグアルディオラ監督が獲得を望んでいるそうだ。はたしてマンチェスター・Cは今夏、指揮官が願うイングランド人選手の補強を実現できるだろうか?
【関連記事】
「感謝を知らないガキども」、「2部のDNA」カントナがレスターを糾弾!
「感謝を知らないガキども」、「2部のDNA」カントナがレスターを糾弾!
柴崎岳が今週末に初のベンチ入り?「テネリフェ・デビューも近い」と現地報道
「プレミア勢が欧州で勝てない理由」をCL連覇を見据えるベイルが分析
「審判が試合を台無しにした」と大敗アーセナルのヴェンゲル監督…ファンは退任要求のデモ行進

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ