レスターがラニエリを電撃解任!「クラブ史上最も成功を収めたが、変更が必要だった」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年02月24日

「辛いが、リーダーの変更が必要だった」と舵を切ったレスター。

就任以降、リアリスティックな戦いをしながらチームを着実にステップアップさせてきたラニエリ。その手腕はファンやクラブ関係者から敬愛された。 (C) Getty Images

画像を見る

 現地時間2月23日、岡崎慎司が所属するレスターは、指揮官のクラウディオ・ラニエリを解任したことを発表した。
 
 ラニエリは2015年夏に、当時の監督だったナイジェル・ピアソンが開幕直前に解任されるという騒動のなかで就任。以降はチームを巧みに立て直し、クラブに創設史上初となるプレミアリーグ制覇をもたらし、“奇跡の戴冠”の立役者となった。
 
 しかし、今シーズンはリーグ第25節終了時点で5勝6分14敗と大ブレーキ。さらに2017年に入ってプレミアリーグで無得点、未勝利が続き、降格圏の18位ハルと勝点1差の17位と浮上の兆しが見えていなかった。
 
 レスターは公式サイト上で、「プレミアリーグでの戦況は、クラブの地位を脅かすもので、不本意で、辛いことではあるものの、幹部がリーダーの変更が必要であると判断した」と解任理由を明かしている。
 
 また、クラブを一躍、スターダムへ駆け上がらせたラニエリへは、「クラウディオは2015年6月にやってきて、フォクシーズ(レスターの愛称)を133年の歴史上最も大きな成功に導き、プレミアリーグ初制覇を成し遂げた。レスターの監督史上、最も成功を収めた人物であることに疑いはない」とし、その功績を称えている。
 
 さらに公式サイトでは副会長を務めるアイヤワット・スリヴァッダナプラバがコメントを残し、次のように語った。
 
「レスターを買収して以来、この7年間で最も難しい決断でした。クラウディオは卓越したクオリティーをもたらしてくれました。彼の暖かさ、魅力、カリスマ性が、クラブの認識を変え、知名度を世界レベルに成長させてくれた」
 
「昨シーズンの素晴らしい偉業を繰り返せるとは、決して期待していなかった。実際、今シーズンの最優先事項はプレミアリーグ残留だったからね。しかし、現状は残留争いに直面しており、残り13試合で可能性を最大限にするため、監督交代が必要だと思った」
 
 なお、後任監督は発表されておらず、当面の間は、ファーストチームのコーチを務めるマイク・ストーウェルと、アシスタントのクレイグ・シェークスピアがチームの指揮を執るという。
 
 偉大な監督を解任するという思い切った判断を下したレスターは、2月27日に行なわれるプレミアリーグ26節でリバプールと対戦する。さらに翌節には残留争いのライバル、ハルとの対決が控えているだけに、いきなり大きな山場を迎えることになりそうだ。
【関連記事】
【EL】トッテナム、リードを守り切れず…、ビルバオ、フィオレンティーナも逆転敗退
“パイ食い”巨漢GKが賭博疑惑で解雇! リネカーは「サッカー界からユーモアが失われる」と嘆く
「狂気の沙汰」、「金には困っていないはず」ロイ・キーンがルーニーの中国移籍に猛反発!
柴崎岳がバルセロナからテネリフェ島に帰還も、不安障害が完治した保証は…
【コラム】メッシから笑顔が消え、L・エンリケには口笛…バルサの問題が深刻化する

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ