10戦全敗だった「アジアの黒歴史」を鹿島が塗り替える!クラブW杯に新たな金字塔

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2016年12月14日

アジア勢は準決勝で10戦全敗だった。

闘将・小笠原に率いられた鹿島が、鬼門を突破した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[クラブW杯準決勝]アトレティコ・ナシオナル 0-3 鹿島アントラーズ/2016年12月14日/吹田スタジアム
 
 日本随一の名門、鹿島アントラーズがアジア・サッカー史にその名を刻む新たな金字塔を打ち立てた。南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0で下し、アジア勢として初めてクラブワールドカップ決勝進出を決めたのだ。
 
 今大会が初出場の鹿島を含め、アジア勢で準決勝に進出したクラブはのべ11クラブ目(広州恒大が2回)。過去10回はヨーロッパ勢に6敗、南米勢に4敗と圧倒されてきた。日本勢も2007年に浦和レッズ、2008年にガンバ大阪、2011年に柏レイソル、そして2015年はサンフレッチェ広島が準決勝で敗れてきたが、鹿島がその分厚い壁をついに打ち破った。
 
 今大会で試験導入されているビデオ判定によって得たPKを土居聖真が決めて33分に先制した鹿島は、その後も相手の猛攻に耐えながら粘り強く戦い、83分に遠藤康、85分に鈴木優磨が追加点を決め、3-0で南米王者を粉砕した。
 
 鈴木が「試合前からみんなで話していた」と振り返ったアジア勢にとって初のクラブワールドカップ決勝進出。相手は12月15日のレアル・マドリー対クラブ・アメリカ戦で決定する。
 
[クラブワールドカップのアジア勢の戦歴]
2000年大会:アル・ナスル(ファーストステージ敗退)
2005年大会:アル=イテハド(3位)
2006年大会:全北現代(5位)
2007年大会:浦和レッズ(3位)、セパハン(5位)
2008年大会:ガンバ大阪(3位)、アル・アハリ(6位)
2009年大会:浦須スティーラース(3位)、アル・アハリ(7位)
2010年大会:城南一和天馬(4位)、アル・ワフダ(6位)
2011年大会:アル・サッド(3位)、柏レイソル(4位)
2012年大会:サンフレッチェ広島(5位)、蔚山現代(6位)
2013年大会:広州恒大(4位)
2014年大会:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(6位)
2015年大会:サンフレッチェ広島(3位)、広州恒大(4位)
2016年大会:鹿島アントラーズ(決勝進出)、全北現代モータース(5位)
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

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