【全北現代 4-1 マメロディ】個人でも組織でも相手を上回ったアジア王者が世界5位に!

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年12月14日

鮮やかなパスワークと組織的な堅い守りを披露したアジア王者。

引き出しの多さを見せた全北現代。目標だったレアル・マドリーとの対戦は叶わなかったが、アジア王者の実力は見せ付けた。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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【警告】マ=ケカナ(51分)、マブンダ(56分)
(C) SOCCER DIGEST

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[クラブW杯5位決定戦]全北現代 4-1 マメロディ/2016年12月14日/市立吹田サッカースタジアム
 
 アジア代表の全北現代(韓国)が、アフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と、世界5位の座を懸けて対戦した。
 
 マメロディが鹿島アントラーズ戦と同様のメンバーを並べてきたのに対し、全北現代はクラブ・アメリカ戦からはスタメンを5人入れ替えて最後の戦いに臨んだ。
 
 試合は開始直後から全北現代が積極的に攻め込むが、対するマメロディも縦への鋭い攻撃で相手ゴールに迫り、7分にはマブンダが巧みなボール捌きからファーストシュートを放った。
 
 しかし、そこから全北現代が良さを発揮。前の試合では見られなかった鮮やかなパスワークでの崩しを披露。連動性も機能し、サイド、中央とたびたび選手が抜け出してチャンスを作り出す。
 
 18分、このかたちからパク・ウォンジェが左サイドを抜け出してクロスを入れると、GKオニャンゴが弾いたところをキム・ボギュンが拾い、DFをかわしてゴール右隅に叩き込んで早くも全北現代が先制する。
 
 アジア王者の細かく速いパスサッカーは、時間とともにさらに効果を増し、マメロディを翻弄していく。組織だけでなく、個人技でも相手を上回り、27分にはコ・ムヨルが、ドリブルで中央突破してGKと1対1の決定機を迎えたが、これはブロックされた。
 
 全北現代は主導権を握り続け、29分、ペナルティーエリア手前のFKで連係プレーから右サイドを抜け出したコ・ムヨルがダイレクトでクロスを入れると、GKオニャンゴが飛び出すも触れず、流れたボールを受けたイ・ジョンホが反転からシュートを放ち、追加点を挙げる。
 
 さらに41分、全北現代はカウンターから右サイドを抜け出したチャン・ユンホがグラウンダーのクロス。これがマメロディのCBナシメントのオウンゴールを誘発し、前半で早くも3点のリードを奪ってみせた。
 
 全く良いところのないマメロディは、選手がポジションを入れ替えるなどして流れを変えようと試みるも、全北現代の組織的な堅い守備を崩すことができないまま、前半を終えることとなった。
 
 予想外の大差をつけられたアフリカ王者は、後半開始直後からギアを上げて相手陣内に攻め入り、反撃の意思を示す。48分には、長い縦パスで抜け出したタウが右からカットインして鋭いシュートをゴール左隅に突き刺し、1点を返してみせた。
 
 マメロディは時間とともに本来の躍動感溢れる攻撃が見られるようになり、小気味良いパスワークで相手ゴールに迫り、時折フィニッシュまで持ち込む。しかし、最後の部分で味方に合わなかったり、相手の堅守に遭ったりして、決定的なプレーにまでは結び付かなかった。
 
 対する全北現代は、前半のような鮮やかなボール回しは見られなくなったものの、52分にキム・ボギュンが、70分には交代出場のレオナルドが得点機を迎えるなど、守備に重心を置きながらも、効率良く攻撃でチャンスを作っていく。
 
 そして89分、レオナルドの際どいロングシュートで得たCKを、やはり交代出場のキム・シンウクが長身を活かして頭で合わせ、ダメ押しの4点目を奪った。
 
 全北現代は思い通りの試合展開で快勝を収め、初めて出場した10年前同様に世界5位で大会を終了。一方、初出場のマメロディは、随所でポテンシャルの高さを見せながらも、チャンスを決め切れずに連敗を喫してしまった。
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