12月21日に開幕したアフリカ・ネーションズカップ（アフリカ選手権）の初戦で、開催国のモロッコはコモロと対戦し、２－０で快勝を飾った。

　好スタートを切ったモロッコは、北中米ワールドカップのラウンド32で日本と対戦する可能性がある。例えば、日本がF組を１位通過し、モロッコがC組を２位で抜ければ、FIFAランキングでアフリカとアジアのトップがいきなり激突するのだ。

　この点に注目したのが、韓国メディア『ファイナンシャルニュース』だ。12月24日に、「１位は地獄、２位でも生き地獄、プリンス不在の日本は、モロッコの驚異的な強さに衝撃を受けている」と題した記事を掲載。次のように報じた。

「日本代表の北中米ワールドカップのロードマップが危機に瀕している。グループステージも容易ではないが、通過しても32強で遭遇する相手が怪物だからだ。その中心にはアフリカの新たな強豪、モロッコがいる」

　同メディアは、コモロ戦について、「優勝候補の筆頭としてその圧倒的な強さを見せつけた」「単なる一勝ではない」「モロッコの自信の深さを世界に知らしめた」と評価。こう賛辞を続けた。

「モロッコは絶好調だ。2022年カタールW杯で準決勝進出という快進撃を皮切りに、2024年パリ五輪では銅メダル、2025年U-20ワールドカップでは優勝、さらにはリザーブチームでFIFAアラブカップ優勝まで果たした。『サッカーの神様』がモロッコを見守っている」
 

　そして、「問題は、この強豪モロッコがラウンド32で日本と対戦するかもしれないということだ。グループFの日本は、ラウンド32でグループCのチームと対戦する可能性が高い。もし日本がグループ１位になれば、強豪モロッコと対戦することになるだろう。モロッコの現在の勢いを考えると、日本にとって手強い相手となることは間違いない。しかし、２位という選択肢はない。もし日本が２位に落ちれば、常勝のブラジルが待ち構えることになるだろう」と主張した。

「日本の雰囲気は暗い。『たとえ全力を尽くしても、ベスト32からは強豪と対戦することになる』と悲観的な見方も広がっている。日本のプリンスである南野拓実が前十字靭帯断裂でワールドカップ出場を事実上断念ことになった。こうした状況下で、圧倒的なパフォーマンスを誇るモロッコとブラジルという強敵は立ちはだかるのだ」

　記事は「しかし、日本の最近のパフォーマンスは目覚ましく、ワールドカップ優勝も視野に入れている。日本が誇る繊細なサッカーは、この難局を乗り越えられるのだろうか？日本の対戦相手は、ワールドカップを楽しむアジアのサッカーファンにとって、重要な関心事となっている」と結んでいる。

　もちろん対戦が実現するかは分からない。ただ、モロッコの実力と勢いを考えると、厳しい戦いを強いられるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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