アジアサッカー連盟（AFC）が12月21日、「発展機会拡大に向けてネーションズリーグを導入する」方針を発表した。

　欧州では既にUEFAネーションズリーグが開催されている。親善試合ではなく、大陸内で定期的に公式戦を実施することで、より競争力を高めることを目的としたものだ。

　アジア内でネーションズリーグを立ち上げるにあたり、AFCは次のように説明している。

「AFCはアジア全域でのサッカー発展を推進する長期ビジョンに基づき、加盟協会向けの高品質かつ一貫した育成経路の提供に注力している。しかし、FIFA国際試合期間の有効活用は、対戦相手の確保難、運営コスト上昇、ロジスティクスの複雑化により困難を増しており、国際試合のスポーツ的価値を損なうケースが増加している。
 
　こうした課題は、代表チーム向けのより構造化され、予測可能で持続可能な競技枠組みの必要性を浮き彫りにした。包括的な内部検討と協議プロセスを経て、連盟はAFCネーションズリーグ導入を原則決定した。提案された競技は、FIFA国際試合期間中の定期的かつ意義ある国際サッカーの確保、レベル別対戦による競争力の均衡促進、中央集権的調整によるコスト効率の向上、代表チームの明確な昇格経路提供を目的とする」
 

　この構想について、AFC事務総長のダトゥク・セリ・ウィンザー・ジョン氏はこう述べた。

「AFCネーションズリーグは、47加盟協会の発展を支援するという我々の継続的な取り組みにおける重要な前進だ。FIFA国際試合期間中に、より安定した日程と明確なスポーツ的インセンティブを備えた構造化された競技プラットフォームを導入することで、代表チームが直面するロジスティクスやコスト関連の課題に取り組みつつ、高品質な試合への継続的なアクセスを確保することを目指す。
 
　スポーツ面での利点に加え、商業パートナーからもネーションズリーグ形式の大会に対する強い関心と需要の高まりが見られる。これは、ファン、放送局、関係者の皆様にとっての魅力を反映するとともに、より魅力的で市場性の高い国際サッカー製品を提供できることを示している」
 
　大会形式、スケジュール、実施に関する詳細は、「関連するAFC委員会および関係者協議を通じて審議され、適宜発表される予定」だという。続報を待ちたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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