旗手怜央は加入以降、セルティックの中盤で絶対的な主力として地位を築いてきた。だが、今季の序盤戦はパフォーマンスの低下を指摘されている。

　以前から旗手を高く評価してきたOBのクリス・サットンも、現在の調子には不満があるようだ。地元紙『Daily Record』のコラムで、不調のチームに旗手の復活が必要と話した。

　元プレミアリーグの得点王は「セルティックが中盤で正しいコンビネーションとバランスを見いだすのに苦しむなかで、再び（旗手に）火をつけるための火花を見つけられるかどうかは、ブレンダン・ロジャーズ監督にとって大きな問題の解決となるかもしれない」と述べている。

「昨季のちょうどこの時期も同じで、ハタテが活躍した。前線でも中盤でも、彼が中心にいた。そしてロジャーズは再び彼を必要としている」

「セルティックでのキャリアを通じ、彼は魔法のような輝かしい瞬間をいくつか生み出してきた。だが今、その魔法を見ることができていない」
 

　レジェンドOBは「大胆なパスやリスクを負った魔法はなくなり、精彩を欠いて多くのロストから相手に最終ラインを破らせることが増えた」と続けている。

「一部からはマンネリ化も指摘される。キョウゴは３年半で去り、マエダが同じ道を考えたのは明白だ。感じ方は本人しか分からない。だが、チームメイトが代表入りしているのに対し、彼はモリヤスから選ばれていないんだ。ワールドカップを控えるなかで有望ではない」

　ただ、今季はセルティック全体が精彩を欠いている。サットンも「ハタテに対して公平であるなら、今季のセルティックの中盤は本当にベストを発揮できていない」と認めた。そのうえで、復活への期待をうかがわせている。

「ロジャーズが再びチームにエンジンをかけるための鍵を探すなかで、ハタテは試合を掌握し、特別なことができる選手であることを、セルティックでのキャリアで十分に示してきた。今はそれが起きていない。チームの主力のひとりとして、ハタテは調子を取り戻す必要がある。それができれば、監督は大きな問題を解決できるかもしれない」

　３月以降は日本代表からも遠ざかり、ワールドカップイヤーのシーズンで難しい状況にある27歳。まずは少しでも早くに復調し、輝きを取り戻せるように願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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