ハリー・ケインのプレミアリーグ復帰はあるのか。もし戻ってきた場合、再びトッテナムでプレーするのか。

　32歳のイングランド代表キャプテンは、2023年夏に11歳から在籍していたトッテナムを離れ、バイエルン・ミュンヘンに移籍。新天地ドイツでも圧倒的な得点力を発揮し、106試合103ゴールという超ハイレベルな数字を残している。

　一方で、プレミアリーグ通算では213得点を記録。アラン・シアラー氏が持つ歴代最多260ゴールまであと47点に迫っていることもあり、常に去就が注目を集めているなか、グレン・ジョンソン氏が興味深い見解を示した。

　英メディア『SPORT BIBLE』によれば、2003年から2007年までチェルシーに在籍した41歳の元イングランド代表DFは、「ハリー・ケインがプレミアリーグ復帰の準備ができているなら、チェルシーが彼を獲得すべきだ」と、バイエルンからの移籍先として自身の古巣を猛プッシュした。

「チェルシーのプレースタイルから見て、明らかにそのような選手を必要としている。彼らはセンターフォワードにより重点を置いている。アーセナルはティキタカ（パスサッカー）を多用しすぎるため、彼にとって適切なクラブではないだろう。リバプールにはアレクサンデル・イサクが、マンチェスター・シティには（アーリング）ハーランドがいるため、彼がバイエルンを離れるなら、チェルシーが最も理に適っている」
 

　ストーリーとしては最もストレートな“トッテナム第２章”の線はどうか。ジョンソン氏は非現実的だと考えている。

「ハリー・ケインがトッテナムに戻りたいとは思わない。彼とクラブにとって、その話は終わったと思う。彼が去ったのは理由がある。トロフィーを勝ち取るためだ。もし戻ってもトッテナムではそれが叶わない。ではなぜ今戻る必要がある？ケインにとってそれは理に適わない。燃え盛る花火に飛び込むようなものだ。顔に火の粉が飛ぶかもしれない。現状は現状だ。彼は今、キャリアを前進させ続けるべきだ」

　もっとも、ケイン本人は先日、「バイエルンで長くプレーする可能性は確かにある」と伝え、母国復帰については「正直分からない。ドイツに来た当初に同じ質問をされたら、確実に戻ると答えていた。だが２年過ごした今、二度と帰らないとは言い切れないが、その気持ちは少し薄れてきている」と心境を明かした。

　チェルシー加入はともかく、ドイツで居心地の良さを感じている稀代のストライカーは、そもそもイングランドに戻るのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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