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【五輪サッカー 今日は何の日】8月8日「カンプ・ノウが大興奮に包まれた日――92年バルセロナ大会」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月08日

劇的な展開、魅力的な攻撃サッカー、そして自国の金メダル!

 1992年、バルセロナで開催されたオリンピックで、決勝を進めたのは地元スペインとポーランド。スペインのメンバーには、同年5月のチャンピオンズ・カップ(現リーグ)で優勝を飾ったバルセロナの若き中盤の司令塔、ジョゼップ・グアルディオラが名を連ねていた。
 
 8月8日に超満員のカンプ・ノウで行なわれた決勝戦は、ポーランドが前半終了間際にコバルチクのゴールで先制するが、スペインは後にA代表でも活躍するアベラルド(65分)、キコ(70分)が立て続けに得点を挙げて逆転に成功する。
 
 しかしその5分後、ポーランドのスタニエクにゴールを割られて同点。そして試合時間が90分を迎え、後半終了の時間が迫った時、味方のシュートが相手選手に当たってこぼれたところをキコが拾い、冷静にポーランド・ゴールを破った。
 
 終了間際の劇的なゴール、そして両チームが見せた魅力に溢れた攻撃的サッカー――当時は守備的サッカーが全盛となりつつあった――、そして何よりホストカントリーの勝利ということで、カンプ・ノウは大いに盛り上がり、スタンドでは無数のスペイン国旗が打ち振られた。
 
 それまで、1920年アントワープ大会の準優勝が最高成績だったスペインが、初めて金メダルを手に入れた。その後、スペインは2000年シドニー大会で決勝進出を果たしたが、PK戦でカメルーンに敗れている。
 
 1984年の同日には、ロサンゼルス大会の準決勝の2試合が行なわれた。4年前のモスクワ大会で西側陣営の国が出場をボイコットしたことに対する報復で、ソ連をはじめとする共産圏の国がボイコットしたこの大会、サッカー競技ではプロ選手の出場が認められた。
 
 もっとも、ワールドカップのステータスを守りたいFIFAの抵抗により、「ワールドカップ出場経験のない選手」という条件付きとなった。
 
 ベスト4に駒を進めた国では、フランスはアヤシュ、シュエレブといった選手が2年後のメキシコW杯に、ユーゴスラビアではイブコビッチ、カタネツ、そして当時19歳のドラガン・ストイコビッチらが90年イタリアW杯に出場することとなる。
 
 またブラジルでは、M・ガウボン、ドゥンガ、そしてイタリアではビエルコウッド、F・バレージ、マッサーロ、セレーナ、ゼンガといった、後にそれぞれの国を代表する選手がメンバーに名を連ねていた。
 
 試合はともに延長戦の末にフランスとブラジルが決勝に駒を進め、10万の観衆でスタンドが埋まったローズボウルで、雌雄を決することとなった。
 
◎8月8日に行なわれた五輪サッカーの試合
◇1984年ロサンゼルス大会
準決勝
フランス 4(延長)2 ユーゴスラビア
得点:フ=ビジョタ(7分)、ジャンノール(15分)、ラコンブ(96分)、シュエレブ(119分) ユ=ツベタノビッチ(63分)、デベリッチ(74分)
ブラジル 2(延長)1 イタリア
得点:ブ=ジウマール(53分)、ロナウド(95分) イ=ファンナ(62分)
※日本はアジア予選敗退
 
◇1992年バルセロナ大会
決勝
スペイン 3-ポーランド
得点:ス=アベラルド、キコ(2得点) ポ=コバルチク、スタニエク
※日本はアジア予選敗退
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