スコットランドの名門セルティックに所属する前田大然はこの夏、移籍を望んだものの、クラブから認められずに残留することになった。自身の口からそう明かしている。

　その発言以降、試合でのモチベーション低下を指摘され、パフォーマンスを批判される試合が少なくない。

　だが、宿敵レンジャーズのOBであるスティーブン・ネイスミス氏は、そのコメントが必ずしもセルティックで不満を抱えていることを表すわけではないと指摘している。

　専門サイト『Celts Are Here』によると、ネイスミス氏は『The Warm-Up』で「マエダに関しては、ただそのときの状況に関して正直になろうとした彼のコメントからつくられた話じゃないだろうか」と話した。

「彼は移籍するかもしれないと考えた。移籍するかのように思われた。ただ移籍することにはならなかった。でも、まるで彼が満足していない選手かのように騒がれているんだ」
 

　これを受け、Celts Are Hereは「ネイスミスのコメントは、選手に関する話がいかにあっという間にできあがるのかを示している。そしてそれは助けにならないことがしばしばだ」と伝えている。

「マエダはただ、移籍に迫ったことについて正直だっただけだ。だが、それらの発言が彼に対して反するかたちで使われた。セルティックのために彼がしてきたことを思い出すべきでもあるだろう。たとえ今季はゴールがそれほど多くなくても、疲れ知らずの走り、プレス、利他的なプレーは、チームにとって非常に大きかった」

　同メディアは「レンジャーズOBが彼のために声をあげたということが、いかに一部の批判が厳しいものだったかを大きく物語っている。ネイスミスは、マエダが再びリズムをつかむまで我慢するのがふさわしいと考えているのだ」と続けた。

「セルティックは彼の仕事を適切に活用していくことに集中すべきだ。ロジャーズ監督は彼を支えている。ライバルですらそういった見方を求めた。マエダがトップ選手のひとりとなった昨季のレベルに戻れる可能性は十分だ」

　ここまでスコットランドの名門で躍動してきた日本人エースを擁護した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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