アーセナルとの契約を解消し、フリーとなって以降、様々なクラブが冨安健洋への関心を報じられているのは周知のとおりだ。特にイタリアでは、ボローニャ時代の実績もあり、たびたびフリー補強に関する記事で名前が取りざたされてきた。

　イタリアメディア『IlPosticipo.it』は９月18日、ラツィオも冨安を狙うかもしれないと報じた。2023-24シーズンに鎌田大地が所属したクラブだ。セリエA開幕から３試合で２敗を喫しており、その２試合で３失点した守備の強化が注目されている。

　同メディアは、欧州カップ戦出場権を目指すチームに守備の補強が必要とし、「一部の経験豊富な選手が監督の役に立つかもしれない」と報道。「このCBが首都にたどり着くという可能性は、まったく除外すべきでないものだ」と、冨安の名前をあげた。

「現在は贅沢なフリー選手のリストに名を連ねている。夏のマーケットではいくつかの移籍先が話題になったが、どこも話が進まなかった。その彼に、ラツィオが真剣に乗り出すかもしれない。ただ、イタリアサッカー連盟の処分でラツィオは2025年中に補強ができないため、年が明けてからとなる。フクオカ出身の彼はラツィオ首脳陣が好む人材だ」
 

　ひざの負傷からの復帰時期は明確になっていない。ただ、加入が2026年になってからとあれば、より可能性は増すかもしれない。もちろん、まずは冨安のフィジカルコンディション次第となるが...。

　ラツィオは今季、マウリツィオ・サッリ監督が復帰した。鎌田を冷遇したことは記憶に新しい。だが、ナポリやチェルシー、ユベントスといったビッグクラブで称賛されてきた名将だ。ラツィオでは前回指揮をとった際にチームをセリエA２位とチャンピオンズリーグ出場権獲得に導いた。

　冨安が再び守備の国でプレーする可能性はあるのか。続報が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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