北中米ワールドカップの欧州予選が再開。現地時間９月４日に開催された計８試合で、最大のトピックはドイツの敗戦だ。スロバキアとのアウェーゲーム（ドイツはこれが今予選初戦）は42分にハンツコに押し込まれて先制され、55分にはストレレツに鮮やかなミドルを決められる展開で、他にもピンチがあるなど苦しい試合だった。ワールドカップ予選52戦目にして史上初のアウェーでの敗戦で、今後に不安を残す結果となった。

　一方、EURO2024王者のスペインは５バックで臨んだブルガリアをものともせず、敵地で３−０と快勝。セットプレー（コーナーキック）からの得点もあり、依然として攻撃のバリエーションは豊富で強さを見せつけた。スペインと同組のトルコはアウェーでジョージアを３−２と撃破。一時は３点リードしながらイルマズが67分に退場するアクシデントもあり１点差まで追い上げられたが、どうにか逃げ切った。

　９月７日の次節、初戦白星のトルコとスペインが激突する。この勝者がグループEをリードすることになるはずだ。

　また、グループGはオランダがホームでポーランドと引き分け、やや混戦に（上位３か国が勝点７で並ぶ）。ただ、２位のポーランドと３位のフィンランドより消化試合がひとつ少ない首位オランダの優位は現時点で動かない。

　グループIも消化試合数がバラバラで現在の順位を鵜呑みにできない。リヒテンシュタインを６−０と一蹴したベルギーは、次節のカザフスタン戦の結果、他会場のスコア次第で首位に立つ可能性もある。
 

グループA
1位　北アイルランド　　勝点３／１勝０分０敗／３得点・１失点
2位　スロバキア　　　　勝点３／１勝０分０敗／２得点・０失点
3位　ルクセンブルク　　勝点０／０勝０分１敗／１得点・３失点
4位　ドイツ　　　　　　勝点０／０勝０分１敗／０得点・２失点

９月４日（左がホームチーム、以下同）
ルクセンブルク　１−３　北アイルランド
スロバキア　２−０　ドイツ
９月７日
ルクセンブルク　−　スロバキア
ドイツ　−　北アイルランド

グループE
1位　スペイン　　　勝点３／１勝０分０敗／３得点・０失点
2位　トルコ　　　　勝点３／１勝０分０敗／３得点・２失点
3位　ジョージア　　勝点０／０勝０分１敗／２得点・３失点
4位　ブルガリア　　勝点０／０勝０分１敗／０得点・３失点

９月４日
ジョージア　２−３　トルコ
ブルガリア　０−３　スペイン
９月７日
ジョージア　−　ブルガリア
トルコ　−　スペイン

グループG
1位　オランダ　　　　勝点７／２勝１分０敗／11得点・１失点
2位　ポーランド　　　勝点７／２勝１分１敗／５得点・３失点
3位　フィンランド　　勝点７／２勝１分１敗／５得点・５失点
4位　リトアニア　　　勝点３／０勝３分１敗／３得点・４失点
5位　マルタ　　　　　勝点２／０勝２分３敗／１得点・12失点

９月４日
リトアニア　１−１　マルタ
オランダ　１−１　ポーランド
９月７日
リトアニア　−　オランダ
ポーランド　−　フィンランド

グループJ
1位　ウェールズ　　　　　勝点10／３勝１分１敗／11得点・６失点
2位　北マケドニア　　　　勝点８／２勝２分０敗／６得点・２失点
3位　ベルギー　　　　　　勝点７／２勝１分０敗／11得点・４失点
4位　カザフスタン　　　　勝点３／１勝０分３敗／３得点・５失点
5位　リヒテンシュタイン　勝点０／０勝０分４敗／０得点・14失点

９月４日
カザフスタン　０−１　ウェールズ
リヒテンシュタイン　０−６　ベルギー
９月７日
北マケドニア　−　リヒテンシュタイン
ベルギー　−　カザフスタン

【勝ち上がり条件】
・ホーム&アウェー方式で戦う12グループの各１位が本大会出場。
・各組２位の12チームにUEFAネーションズリーグ成績上位4チームを加えた16か国がプレーオフに進出。そこから４グループに分かれ、トーナメント方式でそれぞれ勝ち上がった４か国が本大会出場。

構成●サッカーダイジェストWEB編集部

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