韓国代表は７月11日に龍仁で開催されたE-１選手権（東アジア選手権）の第２戦で、香港と対戦。苦戦を強いられながらも、２－０で勝利し、２連勝を飾った。

　だが、金曜日の夜だったにもかかわらず、観客は5521人のみだったため、韓国メディアは嘆いている。

『スポーツ東亜』は「レッドデビルズは消えた？ ホン・ミョンボ監督のチームは精彩を欠いたパフォーマンスで、盛り上がりも欠けた。ホームアドバンテージなしでいよいよ大会存続の危機」と見出しを打った記事を掲載。次のように綴った。

「『テーハンミング（大韓民国）』の歓声よりも、『We are Hong Kong』の掛け声のほうが大きかった。週末前の金曜の夜にもかかわらず、太極戦士たちはホームの熱気を満喫することができなかった。韓国にはホームアドバンテージはなかった。観客が少なすぎたのだ」

　記事は「E-1選手権は、少なくとも興行収入の面では、すでに散々な状況にある。韓国代表は、約４万人を収容できる龍仁ミルスタジアムで全３試合を戦うが、会場の雰囲気は冷え込んでいた。７日の中国との初戦はわずか4426人、８日の日本対香港戦は687人だった」と続けた。

「この日の韓国対香港戦も大差はなく、わずかに増えて5521人となったものの、その差を感じることは非常に難しかった。香港サポーターがスタジアムの右側を赤一色で埋め尽くし、熱い情熱を振りまく一方で、反対側にはレッドデビルズの姿はごくわずかだった。ぱっと見だけでも100人にも満たない。ホームサポーターの声が圧倒されるほど深刻な状態だった」
 

　同メディアは「興行成績が低迷した理由は明白だ。高温多湿の天候が最悪の観戦環境をもたらした上に、FIFAのAマッチウィークを避けて開催されたため、各国代表の主力と目される海外組が全員欠場している」と指摘した。

「キャプテンのソン・フンミン（トッテナム）、キム・ミンジェ（バイエルン）、イ・ガンイン（パリ・サンジェルマン）といったスター選手が欠場する代表チームは、『真の代表』とは呼べない。さらに、龍仁ミルスタジアムの立地条件は最悪だ。公共交通機関の便が悪く、アクセスもあまり良くない」

　そして、「大会のハイライトとも言える日韓戦は15日に開催される予定だが、ミッドウィークの試合であることに加え、キックオフが19時24分と通常の国内Aマッチの時間よりも早いため、興行的なヒットは期待しにくい状況だ。現状の雰囲気からすると、大会を続行する意味は薄いようにも思える」と主張。大会の開催自体に疑問を呈している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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