イングランドの地で出直しだ。指揮官が自分を知る人物なのは、そのための利点となる。

　１月にセルティックからレンヌに移籍した古橋亨梧はこの夏、フランスを半年で離れてバーミンガムに再移籍した。スコットランドでチームメイトだった岩田智輝と再会し、チャンピオンシップ（イングランド２部）でプレミアリーグ昇格を目指す。

　レンヌ移籍が厳しい結果に終わったのは周知のとおりだ。加入早々に監督が解任され、先発出場はデビュー戦のみにとどまった。得点もアシストも記録できずにフランスを去っている。

　それだけに、再起を図ってのバーミンガム移籍でリベンジを目指す古橋にとって、セルティック時代に一緒に仕事した経験があるクリス・デイビスが指揮官なのは大きい。

『Football League World』は７月10日、「セルティックでのキョウゴの記録は見事だが、レンヌでの半年で苦しんだことを無視してはいけない。リーグ・アンへの移籍は代表でのチャンスを増すことにつながるはずだった。しかし、実際には悪夢のシナリオとなり、いくつか懸念される脆弱さを露呈することになったのだ」と報じている。

「重要なのは、デイビスとキョウゴがセルティックで一緒に仕事した経験を持つ点だ。レンヌで何がうまくいかなかったのか、彼の真のポテンシャルをどのように解放させられるか、デイビスは見いださなければいけない」

「惨めで短く、最終的に無得点に終わった時期を終えたばかりなのは、ある種の警鐘だ。だが、フランスの１部でプレーしていたこと、つまりチャンピオンシップへの移籍でスコットランド時代のように再び火花を散らせるようになるかもしれないことも記しておくべきだろう」
 

　同メディアは、古橋が2023年10月のハーツ戦以降、11か月にわたってアウェーでゴールを決めていないと紹介。「もうひとつ懸念になり得る点」と指摘しつつ、デイビスの手腕に期待を寄せた。

「チャンピオンシップで高みを目指すなら、ホームとアウェーの双方で安定したパフォーマンスが必要だ。バーミンガムはもっと敵対的な雰囲気の相手と対戦することになるだろう。そのため、デイビス監督はキョウゴがどのようにやっていくかに注目しなければいけない」

「ただ、デイビスの選手育成の実績を考えれば、キョウゴの真のポテンシャルを引き出し、彼を決定的な原動力にすることができると信じる理由はそろっている」

良さを引き出せる監督の下で、古橋が躍動できることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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