［E-１選手権］日本 ６－１ 香港／７月８日／龍仁ミルスタジアム

　FIFAランキング15位の日本代表は７月８日、同153位の香港代表と韓国と対戦。ジャーメイン良の４発、稲垣祥と中村草太の得点により、６－１で大勝した。

　E-1は代表ウィークでの開催ではないため、海外組は招集できず、オール国内組で編成。香港との初戦はスタメン11人のうち６人が初出場というフレッシュな陣容で臨んだなか、右ウイングで先発した久保藤次郎もデビューした選手の１人だ。

　柏レイソル所属の26歳は63分までプレーし、26分にはゲームキャプテンの相馬勇紀からゴール前でサイドチェンジを受けると、１人かわしてジャーメインの４点目を見事にアシストした。ただ、反省点が多く「個人的には結構ほろ苦いデビュー戦になったかな」と振り返った。

「アピールしたい気持ちがちょっと先走ってしまって、中々良い判断だったり、上手く身体の力が抜けずに、結構硬いプレーになっちゃったかなって感想です。やっぱり縦に行ってクロスを上げるのをアピールしたかったので、そこを結構意識していたんですけど、本当に仕掛ける場面だったのかとか、もうちょいやり直したりしてもいいんじゃないかなとか、迷いながら仕掛けていたので、結果中々こう...コーナー（キック）にはできていましたけど、抜き切ってクロスを上げるとか、そういうところは不完全燃焼だったかなと思います」
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　さらに「ジャーメイン選手のゴールをアシストしたと思うんですけど、あれだけではちょっと物足りない？」と振られ、「全然物足りないですね。１個デビュー戦としてアシストできたのはすごい良かったですけど、やっぱりもうちょっとできたかなとは思います」と伝えた。それでもやはり、１つ結果を残したことで多少なりとも気持ちに変化があったようだ。

「ちょっとは楽になりました。でももっと良い判断だったりとか...中々相手が出てきてくれなかったので、ちょっと難しいところはありましたけど、特に後半はちょっと顔を上げてプレーできたかなとは思います。だけど、良いアピールになったかって言われると、難しいんじゃないかなと思います」

　この後は12日に中国、15日に韓国と相まみえる。久保はあくまで自然体で、より強烈なアピールをする覚悟だ。

「今日はちょっと中々上手くいかなかったですけど、次はしっかり切り替えて、ちょっとずつ力が抜けていけば。それこそ後半は多少力が抜けていたので、あのイメージで。落ち込んでいる暇もないので、すぐ切り替えて。次どういう形で使ってもらえるか分からないですけど、そこは本当切り替えて自分のプレーを出していければいいなと思います」

　厳しい自己評価は“もっとできる”、“俺はこんなもんじゃない”の裏返し。代表定着を目指し「ほろ苦いデビュー戦」を経て、２戦目、３戦目へと向かう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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