重傷を負ったチームメイトに、バイエルンの誰もが心を痛めている。

　７月５日に行われたクラブ・ワールドカップ準々決勝のパリ・サンジェルマン戦で、バイエルンのジャマル・ムシアラが負傷した。敵陣深くでボールを競った際、飛び出してきた相手守護神ジャンルイジ・ドンナルンマと交錯し、退場を余儀なくされている。

　明らかに不自然なかたちで足が曲がった様子から、ムシアラが重傷を負ったことは明らかだった。ドンナルンマ自身、相手の状況を見て深刻な事態であることを察し、思わず涙を見せたほどだ。

　米スポーツチャンネル『ESPN』によると、マヌエル・ノイアーはドイツ『Sky Germany』で、「あのようにいく必要のない状況だった」と、同じGKのドンナルンマを批判した。

「危険だ。彼は相手をケガさせるリスクを受け入れた」

「彼のところに行き、『ウチの選手のところに行かないのか？』と言った。行って、選手の無事を願うことだけが正しいはずだ。最終的には彼もそうした。フェアであることは常に重要だ。自分だったら違うリアクションをした」

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　ヴァンサン・コンパニ監督も「良い状態ではない」と嘆いている。

「今はまだ血が沸き立っている。結果のことじゃない。これがサッカーだと分かってはいる。だが、これほどサッカーを楽しんでいる者にこのようなことが起きたのに対してだ。彼は我々にとって非常に重要な存在でもある」

　ドンナルンマは試合後、自身のSNSで「とにかく君のことを祈り、願っている」と、ムシアラへの想いを投稿した。デジレ・ドゥエ、アシュラフ・ハキミら、他のパリSGの選手たちも、ムシアラへの連帯を示している。

　誰も選手の大ケガは望んでいない。今はただ、ムシアラが少しでも早く元気に戻ってこられるように願うばかりだ。

　構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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