アーセナルに所属していた冨安健洋の契約解除は、小さくない反響を呼んでいる。

　2021年夏にイングランドの名門に加入した26歳は、レギュラーとしてプレーした時期もあり、「アジア最強」との呼び声も高かった。
    
　だが、度重なるケガに悩まされ、2024-25シーズンはわずか１試合（６分間）の出場に終わっていた。

　それでも、契約は2026年まで残っているなかでの退団に、韓国のメディアは驚きを隠しきれない。

『スポーツ朝鮮』は、契約解除が決定的となった時点で「日本史上かつてない事態だ」と見出しを打った記事を掲載。「冨安は日本代表でプレーしていた頃は、（バイエルンの韓国代表DF）キム・ミンジェに匹敵するCBだった」と綴った。
　
「プレミアリーグのビッグクラブに加入したこのアジア出身のDFには大きな期待が寄せられていた。アーセナルでは準レギュラーの地位を確立し、レギュラーとして右SBも務めたが、怪我に悩まされ続けた。好調なパフォーマンスを見せても、度重なる怪我で調子を崩してしまうことが多かった」

「日本にはプレミアリーグで活躍した選手は数多くいるが、怪我が多く、契約解除でチームから放出された選手はこれまでなかった。冨安は、その不名誉を被る最初の選手となる」

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　また、『SPOTV NEWS』も、「どうしてこんなことが起こったのか。日本は絶望、“キム・ミンジェのライバル”が放出」と報じた。

「これは残念な知らせだ。冨安は度重なる怪我を乗り越えられず、新天地を探すことになった」

　同メディアは「かつて冨安はキム・ミンジェと比較される、日本最高の守備のタレントだった。全盛期は、イタリアの舞台で活躍を繰り広げ、強いインパクトを残したことがある。アーセナル移籍後もいきなりレギュラーとなった。しかし、大小の負傷に苦しみ、居場所がなくなっていった。４シーズンの間で100試合もプレーできず、ついにアーセナルを去ることになった。日本では史上最高レベルのタレントの急な停滞を惜しんでいる」と続けた。

　コンディションさえ万全なら、世界レベルのDFなのは間違いない。まずは怪我を治して、ピッチに戻ってきてほしい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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