かつては、次代を担うエースと期待された。だが、クラブやサポーターとは溝が生じている。

　ユベントスのドゥシャン・ヴラホビッチは、この夏の去就が取りざたされている。2022年１月、巨額の移籍金で加入したセルビア代表ストライカーだが、それから３年半で状況は大きく変化した。

　現行契約は2026年までと残り１年。1200万ユーロ（約20億円）という高額年俸が負担になっていることもあり、クラブは分割払いとするための契約延長を目指したが実現に至っていない。

　契約を延長できなければ、ユベントスが狙うのは、移籍金が得られる今夏の売却だ。しかし、フェネルバフチェの関心が報じられたものの、選手本人が拒んだと言われている。

　一部のサポーターは、期待していたほどの得点をあげていないヴラホビッチの姿勢にいら立っている。財政的な負担は今夏の新戦力獲得にも影響するだけになおさらだ。

　そんななか、ヴラホビッチはユベントス・サポーターの怒りを増幅させてしまった。『Tuttosport』紙によると、クラブ・ワールドカップ敗退後、相手チームの主力の投稿に「いいね」をしたのだ。

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　ユベントスは７月１日のラウンド16でレアル・マドリーに０－１で敗れた。ヴラホビッチはベンチに座ったままで、出場機会なしに終わっている。この試合後、８強進出を祝ったジュード・ベリンガムの投稿に、ヴラホビッチが「いいね」をしたのである。

　仲が良いだけに、友人を称えただけかもしれない。だが、前述の状況もあり、ユベントスファンの一部はヴラホビッチに不満のようだ。Tuttosport紙によると、批判の声が寄せられているという。

「ブラボー、マドリーに行け」
「とんでもない醜態をさらしているな」
「『いいね』をするために年俸1200万ユーロ」

　同紙や『Gazzetta dello Sport』紙は、今回の「いいね」で、ヴラホビッチと超名門は「破たん」したと報じている。

　一方、選手はインスタグラムのストーリーで、「９」とだけ添えて自身の画像を投稿した。この日、ユベントスはリールを退団したジョナサン・デイビッドとの契約が報じられたが、背番号９は譲らないという意思表示だろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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