セルティックへの移籍は秒読みだ。しかし、グラスゴーでプレーするとは限らないのだろうか。

　アルビレックス新潟は６月30日、23歳のDF稲村隼翔が「海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため」、チームを離脱」と発表した。移籍先のクラブ名は明かされていないが、以前から報じられてきたセルティックとみられている。

　だが、セルティックの専門サイト『Celts Are Here』によると、ロジャー・ハンナ記者は『Clyde 1 Superscoreboard』で「来季のトップチームでイナムラを見ることはないと思う」と話した。

「日本のクラブにすぐレンタルバックするか、欧州のリーグにレンタル移籍させるプランかもしれない。これまで彼がプレーしてきたレベルから、すぐにセルティックのトップチーム入りするのは、大きな飛躍となるだろう。あまりに大きすぎる飛躍だと思う」

　同記者の見解を伝えたCelts Are Hereは、「国内では印象的だったが、セルティックほどのクラブへの移籍、それもチャンピオンズリーグを控えている中では、もっとゆっくりしたアプローチが必要となるかもしれない」と報じている。
 

「イナムラを欧州リーグにレンタル移籍させるのは、そのギャップを埋めるのに役立つかもしれない。グラスゴーで求められる肉体的・戦術的なステップアップにつながるだろう。一方で、日本に残るとなったら、定期的な出場時間と慣れた環境がある」

「どの道にせよ、セルティックは長期的な考えのようだ。ちゃんと成長させられれば、イナムラは将来的にトップチームの一員となるかもしれない。だが、今のところは忍耐と適切なレンタル移籍が鍵となりそうだ」

　古橋亨梧、前田大然、旗手怜央といった選手たちも、Jリーグからセルティックに挑戦し、大きな成功を収めている。一方で、井手口陽介や小林友希、岩田智輝といった選手たちは、大きなインパクトを残せなかった。

　セルティックが日本人選手を獲得するのは、アンジェ・ポステコグルー監督が去ってからは初となる。稲村にはどのようなキャリアが待っているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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