トレント・アレクサンダー＝アーノルドは、今季でリバプールを去ると明かした。黄金期の主力だったクラブ生え抜きの退団だけに、影響は小さくない。後任にかかる重圧も大きいだろう。

　補強の可能性も注目されるが、アルネ・スロット監督はコナー・ブラッドリーのほかに、チームには右SBをこなせる選手が４人いると考えているそうだ。そのひとりが、多才な遠藤航である。

　スロットの下でレギュラーとしての出場機会を失った遠藤だが、シーズンが進むにつれて“クローザー”として信頼感を高めたのは周知のとおり。さらにチーム事情に応じて右SBも務めており、万能で信頼できるベテランとして高く評価されてきた。

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　地元メディア『LiverpoolWorld』は５月12日、時にはSBでもプレーしたクラブのレジェンドMFを引き合いに出し、「エンドウは新たなミルナーになるかもしれない」と、日本代表キャプテンがかつてのジェームズ・ミルナー（現ブライトン）のような存在となることに期待を寄せている。

「最近のエンドウの役割は、ミルナーのそれと比較できる。ほぼすべてのポジションでプレーし、揺るぎない信頼性でユルゲン・クロップの下でのキープレーヤーだった選手だ」

「アンフィールドのファンから愛されるエンドウは、スロットが夏に補強をするかどうかによらず、指揮官の下で似たような役割をこなせるかもしれない。彼がこれからも残り、来季に重要な役割を担うのを見られたら、レッズのファンは非常に満足だろう。日本代表のキャプテンであるエンドウは、その絶え間ない働きぶりと、大事な局面での信頼性で知られる」

　高いプロ意識で常にチームに献身的な遠藤が、リバプールとスロットにとって貴重な存在であることは確かだ。一方で、出場時間が限られることへの懸念は言うまでもない。日本代表主将はこの夏、どのような道を選ぶのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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