現地時間５月３日に開催されたブンデスリーガ第32節で、伊藤洋輝（怪我で離脱中）が所属する首位のバイエルン・ミュンヘンが、５位のRBライプツィヒと敵地で対戦。勝てば２試合を残して優勝が決まるなか、３－３のドローで終わった。

　王手をかけた状態で臨んだバイエルンは、前半で２点を先行されるも、後半に猛反撃。62分にエリック・ダイアー、63分にマイケル・オリーセと立て続けにゴールを奪い、同点に追いつく。押せ押せとなり、さらに83分、レロイ・ザネが勝ち越し点を挙げ、ついに逆転する。

　あとはタイムアップを待つだけ。累積警告で欠場を余儀なくされたハリー・ケインは、ピッチ脇で、歓喜するスタンバイをしていたが、90＋５分にユスフ・ポウルセンにまさかの被弾。ラストプレーで３－３にされ、優勝は持ち越しとなってしまった。

　しかし、61分にベンチに下がったトーマス・ミュラーの表情は、非常に穏やかだった。落胆した様子は全く見せず、チームメイトたちへポジティブに声掛けをしていた。
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　クラブ公式サイトによれば、今季限りでバイエルンを退団する35歳の英雄は、「今日は本当に悪くなかった。今現在のフットボールを見れば、今が１番良い状態なんだ。今日の雰囲気、試合前と試合中のファン、試合全般の流れを見ても、このスポーツがいかに楽しいものかが分かる」と手応えを口に。そのうえで、“正式”な覇権奪回に向けて、こう語った。

「もちろん、土壇場で同点に追いつかれたから、ちょっと変な気分だけど、なんだかチャンピオンになった感じがする。その中間だね。まだオフィシャルではないけど、ほとんどそう感じている。今夜のうちに感情的に整理がつくと思う。そして来週にチャンピオンタイトルを手にする。それは間違いない」

　10日に行なわれる次節のボルシアMG戦はホーム。思いがけず、満員のサポーターの前で優勝を決めるチャンスが巡ってきた。ただ、４日に今節を戦う２位のレバークーゼンが、フライブルク相手に引き分け以下で終われば、その時点でタイトルレースは終結する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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