８節までが終了した北中米ワールドカップのアジア最終予選は、残り２節となった。

　グループCでは、勝点20の日本が早々に本大会出場を決めたなか、オーストラリアが同13、サウジアラビアが同10、インドネシアが同９、バーレーンが同６、中国が同６と競り合っており、どの国も予断を許さない状況だ。

　先が読めない混戦のなか、現在最下位で、プレーオフに回る４位以内を目ざしている中国のメディアは、日本の“本気度”を懸念している。最終節で森保ジャパンとインドネシアが対戦するからだ。

　中国メディア『捜狐』は、「中国が４位以内に入るためには「インドネシアが日本に敗れる必要がある」としたうえで、こう主張している。

「しかし、日本はすでに予選突破を決めており、メンバーを入れ替えて『トレーニング』をする可能性がある。インドネシアの勝ち上がりの主導権はより安定している」

　さらに、インドネシアとの「生死を懸けた」直接対決が控える９節のキックオフ時間にも、懸念を示した。

「スケジュール的には、バーレーンは中国がインドネシアとアウェー戦を行なってから30分後にサウジアラビア戦を開始することになる。西アジアのチームの潜在的な『暗黙の了解』は、中国代表の可能性をさらに狭めるかもしれない」
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　インドネシア対中国の結果を知ったうえで戦うサウジアラビアとバーレーンが、示し合わせてドローに持ち込むような状況を懸念しているようだが、どちらも勝点１で満足する余裕はなく、そんな出来レースは考えにくい。

同メディアは、「外の世界は一般的に中国代表に対して悲観的な見方をしているが、サッカー界では奇跡が絶え間なく起きている。中国代表がアウェーでインドネシアを予想外に破り、さらに勢いに乗ってホームでのバーレーン戦にも勝てば、『２連勝、日本がインドネシアを封じる』という組み合わせで巻き返しを図る可能性もまだあるかもしれない」と続けている。

日本がメンバーを入れ替えるとしても、選手のクオリティは高く、本大会への生き残りを懸けて必死にプレーするだろう。ましてやホームのファンの前で恥ずかしい試合はできず、手を抜くなど考えられないが...。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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