GK大国で着実に成長を遂げ、評価は世界的に高まるばかりだ。

　パルマに所属する日本代表の鈴木彩艶は、イタリアで１年目ながら正守護神として確かな地位を築いた。チームの失点数はリーグワースト５に入る。クリーンシートは５回しかない。

　それでも、鈴木に対する賛辞は尽きない。当初から称賛された攻撃関与や鋭いシュートストップに加え、課題とされていた飛び出しや絶対的な安心感という点でも改善を指摘する声が聞かれる。

　特にクリスティアン・キブ監督が就任し、パルマがより堅実な戦いかたにシフトしてからは、７試合でクリーンシート３回の６失点だ。鈴木も貢献しているだけに、ビッグクラブからの関心が騒がれているのは周知のとおりだ。

　特に注目されているのが、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドの動向だろう。浦和レッズ時代のオファーは誰もが知るところ。そして直近でも、アンドレ・オナナに対する批判が高まっていることで、この22歳を再び狙っているとの報道が出回った。

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　名門ユナイテッドからの関心は、世界的な認知度にもつながる。スロベニア『Nogomania』は４月21日、「今後欧州サッカー界を支配することが期待される有望なスター守護神」として10選手をピックアップ。鈴木も名を連ねている。

　同メディアは「2024年７月に加入してから、セリエAですぐにパルマのファーストチョイスのGKとして立場を確立させた。これまで浦和レッズとシント＝トロイデンでプレーしてきた日本代表は、シュートストップの能力とプレッシャーがかかる中での冷静さで印象を残している」と報じた。

「スズキのパフォーマンスが見過ごされることはなく、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に4000万ポンド（約76億円）を考えていると報じられた。彼の台頭は欧州サッカー界で大きなインパクトを残している日本人選手たちの成長傾向を反映している」

　セリエAで16位のパルマは、残留争いの真っ只中にある。鈴木もチームが１部に残れることだけに集中しているはずだ。ただ、夏の去就が取りざたされるのは不可避だけに、進展から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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