１月の移籍市場でセルティックが古橋亨梧をレンヌに売却し、代役となるストライカーを獲得できなかったとき、クラブに懐疑的な目を向ける者は少なくなかった。

　だが、少なくともここまで、セルティックの決断は奏功している。代役としてCFにコンバートされた前田大然は得点力が爆発。リーグ年間最優秀選手賞に近づいている。一方、古橋がフランスの地で苦しんでいるのは周知のとおりだ。

　セルティックOBのピーター・グラントは、1000万ポンド（約19億円）とされる移籍金を手にしたクラブにとって、あのタイミングでの古橋売却は正解だったとの見解を示している。

　専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、『Go Radio』で「セルティックはキョウゴに対する金額を断れなかった。そして今の彼はベンチに座っている。いなくなってから、プレー時間は10分とかじゃないか。だから、ああやって決めたのは彼自身なんだよ」と話した。

「選手がそこにいることを望まないと明らかにしたら、出口に連れて行くしかない。望まない選手で1000万ポンドを得られるなら、放出しなければいけないだろう」

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　同じくセルティック専門サイトの『The Celtic Bhoys』は、グラントの見解を伝えつつ、復帰の噂もある古橋について、「もうセルティックに必要ないのだろうか？　彼が素晴らしかったことは疑いない」と伝えている。

「だが、ブレンダン・ロジャーズ監督のシステムでキョウゴのベストを見ることはなかった。そしてその指揮官が続投する見込みだけに、最も価値が高いうちに日本人ストライカーと別れるのは正しかったのかもしれない」

「セルティックは夏にストライカーを獲得するとみられている。それはキョウゴになるのか？ それはないと考えられるが、サッカーの世界に絶対はない」

　移籍には常にリスクが伴う。ここまで、古橋の決断は良い結果につながっていない。だが、前を向くしかないのは確かだ。この夏、30歳のストライカーはどのような決断を下すのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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