三笘薫が所属するブライトンは、４月12日のプレミアリーグ第32節で、レスターと2-2で引き分けた。欧州カップ戦出場権獲得を目指すなか、負傷で三笘が初欠場となった試合で白星をあげられなかったのは痛手だ。

　チームの成績は、三笘の去就にも影響するかもしれない。リーグ有数のウインガーである日本代表アタッカーに、多くのクラブが関心を寄せているのは周知のとおりだ。直近では超名門リバプールからの関心が取り沙汰された。クラブにとっても、売りどきを見極める必要がある。

『The Athletic』は４月14日、「ミトマのような貴重な資産を売却する適切なタイミングを理解することは、ブライトンの移籍市場戦略の一部だ。夏に再び日本代表ウインガーに対する大型オファーが届いた場合、彼らは大きな決断を下すことになる」と報じた。

「ファビアン・ヒュルツェラー監督は彼を失いたくないだろう。だが、移籍市場におけるクラブのやり方には完全に賛同している。契約は残り２年となるが、延長の交渉は行われていない。これは普通ではないことだ。ブライトンは選手がより若いうちにクラブの利益を守るべく、より長期の契約を結ぶことに必死さを見せてきた」

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　同メディアは「（冬のサウジアラビア移籍は実現しなかったが）ブライトンはかなりの金額のオファーが届いた場合、夏に違う動きを見せることもしばしばだ。イブ・ビスマ、モイセス・カイセド、ロベルト・サンチェス、アレクシス・マカリステルはいずれも夏のマーケットで売却された」と続けている。

「ブライトンは、もっと高いレベルへの移籍を望む選手を妨げない。お金よりもキャリアにモチベーションを感じる選手にとって、イングランドや他の欧州トップリーグのビッグクラブへの移籍はより魅力的だろう」

　また、The Athleticは三笘とクラブの双方が納得するオファーが届くかどうかや、「同じポジションの層が現在厚くないことがミトマの去就を複雑にさせる状況」とも指摘。そのうえで、「欧州カップ戦出場を逃せば、ミトマ退団の可能性は増す」と続けた。

「リーグ19位のレスター相手にホームでポイントを落としたことは、欧州を望むブライトンに痛手となった。だが、まだ挽回可能だ。残りは６試合。ミトマの欠場は短期的なことだとみられている。クラブでの残り時間も同じく短期間になるかどうかは、夏の移籍市場で大きな話題となるだろう」

　まずはブライトンでの目標達成に集中するだろう。そのうえで、その後の動きから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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