４月６日、サウジアラビアで開催中のU-17アジアカップのグループステージ第２戦で、A組のU-17中国代表がウズベキスタンと対戦。１－２で逆転負けを喫し、２連敗でグループステージ敗退が決定し、20年ぶりのU-17ワールドカップ出場を逃した。

　中国国内では、元日本代表DFの上村健一監督へ批判の声が出ているようだ。韓国メディア『SPOTV NEWS』は「中国はユースサッカーも台無し、日本人を責める。『U-17代表の日本人監督、解雇しなければ許されない』」と見出しを打った記事を掲載。次のように伝えた。

「中国のユースサッカーは相も変わらずグループリーグで敗退した。選手の才能不足にもかかわらず、標的は依然として監督だ。中国はこの大会に大きな期待を抱いていた。『有望な選手が多く、黄金世代だ』と自信を深めていたのだ。昨年、韓国U-16代表と引き分けた後、彼らは大きな夢を抱いていた。日本人の上村健一を監督に任命し、独自のコーチングに懸けた。その上村監督も、中国のユース選手の成長にかなり驚くべき反応を示した」

　同メディアは「しかし、大会序盤に２連敗して敗退した後、彼らは獲物を探している。ターゲットは日本人監督だ。中国の『捜狐』は、『中国サッカーは再び挫折した。２連敗で恥ずかしい思いをした中国代表の問題は、日本人監督だ』と非難した」と報道。捜狐が指摘した上村監督の「３つの罪」を掲載している。

「同年代の最高の選手でキャプテンの張宏福を、チームのルールを守らなかったという理由で、完全に除外した。また、昨年の年代別リーグで最も得点を挙げた陳金都を選出しなかった」

「中国サッカー協会が上村監督に求めていたのは、日本のようなスムーズなパスでコントロールするサッカーだった。しかし、中国のU-17代表はロングパスに頼っていた。日本式のサッカーは見られなかった」

「大会を前に、いくつかのチームが中国との強化試合を希望したが、上村監督はそれをすべて拒否した。中国サッカー協会は上村監督の決定に完全に従ったが、親善試合をしなかった選手は実戦をするコンディションではなかった」

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　記事は「結論は監督交代だ。日本人監督に任せたくないのか、『解任をしないと許しされない』とまとめた」とし、こう続けている。

「中国ファンの反応は真逆だ。この記事のコメント欄を見ると、『監督はベストを尽くした。サウジアラビアとウズベキスタンに惜敗だった』『中国人監督を信頼したいが、中国にはいい監督がいない』『監督が問題なのではなく、選手がダメなのだ』などと不満が噴出している」

　アトランタ五輪の日本代表のメンバーとして、ブラジルを破った“マイアミの奇跡”と経験した上村監督も、サウジアラビアで奇跡を起こすことはできなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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