残念ながら、古橋亨梧の決断はここまで吉と出ていない。

　１月、古橋は通算85ゴールを挙げたセルティックを飛び出し、リーグ・アンのレンヌに移籍することを決めた。日本代表でのチャンスを増やすためと言われる。実際、３月のインターナショナルウィークで森保一監督からお呼びがかかったのは周知のとおりだ。

　だが同様に、フランスの地で古橋が苦戦しているのも知られているとおり。加入直後にホルヘ・サンパオリ前監督が解任され、ハビブ・ベイェ監督が就任。新体制でチームが復調したこともあり、日本代表FWは出場機会を得ることができていない。

　それだけに、一部では夏に古橋がセルティックに復帰する可能性が議論になっている。かつてエバートンやアストン・ビラ、アバディーンといったクラブを経営したキース・ウィネスは、復帰に好意的な見方を示した。

　ウィネスは『Football Insider』で「（レンヌ移籍が）うまくいかなかったのは明らかだ。彼は幸せじゃなさそうだ。セルティックではもっと幸せだったと思う」と話している。

「ゴールを量産し、あれだけ称えられて、うれしくない選手がいるだろうか。彼はセルティックに戻ったほうが良いと思う。考える余地もないことだろう。彼は来シーズンも自分が欧州でうまくやれると思っているんじゃないだろうか」

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　また、ウィネスは「代理人がフランス移籍を助言したのではないことを願うよ。もしもそうなら、悪いアドバイスだった」と続けた。

「彼はセルティックに戻り、また自分のプレーを見るファンを沸かせるほうが良いと思う」

　古橋自身は前向きな姿勢を見せている。だが、厳しい状況であることも確かだ。夏の去就が騒がれるのは不可避だろう。ワールドカップを目指す30歳は、どんな決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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