現実的かは議論の余地がある。だが、適切な人材との見方があることは確かなようだ。

　移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は先日、セリエAのナポリがサウサンプトンに所属する菅原由勢に注目していると報じた。右サイドの強化に向けた「ショートリスト」に名を連ねたという。

　同記者と同じイタリア人で、やはりマーケットに詳しいアルフレード・ペドゥッラー記者は、菅原がナポリにとって「優先」ではないと指摘。昨年夏も興味を示して調査したが、「そこで終わった」と主張している。再び菅原獲得に向けて動き出す可能性は低いとの見解だ。

　ただ、かつて中国で広州恒大や代表チームのアシスタントコーチを務めたイタリア人指導者のマッシミリアーノ・マッダローニは、アントニオ・コンテ監督が率いる現在のナポリにとって、菅原はふさわしい選手との考えを示した。

　ナポリ専門サイト『Calcio Napoli 1926』によると、マッダローニは『Radio Kiss Kiss Napoli』で「スガワラ？ アジアで指揮していた時に追っていたよ」と話している。

「中盤のサイドとして生まれてきた選手だ。それから彼は４バックに適応した。ウイングバックもこなせる。私の見解では、今シ－ズンを通じて３バックと４バックを使い分けてきたナポリの要求に合った特徴を持つ。とても速くて、クロスでプレーを仕上げるのが上手い選手だ。クオリティと価格の面からも極めて信頼できる。コンテが好きな特徴をすべて備えた選手のひとりだよ」

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　一昨季のセリエAを制したものの、昨季は大きく低迷したナポリだが、コンテが就任した今季は復調。29節を終えたセリエAで首位インテルに３ポイント差の２位につけており、２年ぶりの王座返り咲きも期待される。

　ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は以前、キム・ミンジェのブレイクを受けてアジア人、特に日本人選手の獲得に関心を示していた。これまで実現には至っていないが、菅原獲得に本格的に乗り出すことはあり得るのか。進展に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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