GK大国で多くの経験を積み、着実に成長している。目指すは、偉大なるレジェンドだ。
日本代表守護神の鈴木彩艶は、今季からセリエAのパルマでプレーしている。開幕直後は批判も浴びたが、徐々に評価を高めてきた。
早くから精度の高いキックを生かした攻撃への関与、身体能力の高さを駆使したシュートストップを称賛されてきた鈴木。だが、開幕戦で失点につながるミスを犯すと、第３節ナポリ戦では退場となり、これを機にチームが逆転負けしたこともあって酷評されたのは記憶に新しい。
それでも、ファビオ・ペッキア監督の信頼は変わらず、出場停止明けから再び正守護神としてゴールマウスを守った鈴木は、12月にクラブの月間MVPに選出されるほどに成長。以前から関心を寄せるマンチェスター・ユナイテッドをはじめ、マンチェスター・シティやチェルシー、バイエルンといった世界的な強豪クラブからの関心が取りざたされるようになった。
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「比類なきメンタリティ」
『Breaking The Lines』は２月３日、鈴木の経歴を振り返るなかで、「目を見張るウィングスパンで、ボックス内で存在感を出し、冷静さとコントロールのセンスがある」と称賛。「見事なまでに足元が上手い、アタッキングサードに向けてハイレベルな供給を見せる」と、そのプレーをたたえている。
同メディアは鈴木が「比類なきメンタリティを育み、評判を高め、パルマファンの間で人気の選手となった」と報道。「伝説的な守護神ジャンルイジ・ブッフォンのようなステータスまでたどり着けるかが課題となる」と、さらなる飛躍に期待を寄せた。
「完全にまねることは難しくても、欧州有数の有望なトップクラスの守護神であることを示している」
パルマはセリエA第23節を終え、降格圏の18位と苦戦している。重圧にさらされる残留争いは、鈴木をさらにタフな守護神とするだろう。その先に何が待っているのか、期待は高まるばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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