リバプールの遠藤航は、加入１年目の昨シーズン、ユルゲン・クロップ前監督の下で、レギュラーに定着。リーグカップ制覇に貢献した。

　アルネ・スロット監督が就任した今季は序列が低下したものの、限られたプレータイムで役割を全う。プレミアリーグで首位を快走し、チャンピオンズリーグ（CL）のリーグフェーズをトップで通過したチームで貴重な存在となっている。

　不平不満を言わず、黙々と仕事をこなす姿に賛辞を贈ったのが、リバプールの専門メディア『EMPIRE OF THE KOP』だ。「エンドウの態度はリバプールのファンに愛されている」とし、こう主張している。

「エリートレベルの選手の中には、本来のポジションを外れてプレーさせられたり、交代させられたりして腹を立てたり、出場時間が足りないと公の場で不平を言ったりするなど、わがままな振る舞いをして非難される者もいる。エンドウはそれとは正反対の人物だ」
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　同メディアは「31歳で、キャリアの終盤を迎えつつあるリバプールのMFが、できるだけ多くの時間、プレーしたいと切望するのは理解できる。しかし、彼はトレーニング場で献身的にプレーし、スロット監督の要請にいつでも対応できる態勢を整えている」と賛辞を続けた。

「今シーズンの３つの出来事は、彼の性格を証明するものとして際立っている。クリスタル・パレスとサウサンプトンとのアウェーでの激戦の勝利の最後の数分で、彼はボールをコーナーに運び、時間を使い切るために必要なことは何でもする知性を発揮した」

「そして先週末、イプスウィッチのフリオ・エンシソから無謀なファウルを受けた後、エンドウは苦痛に身もだえしたり報復を求めたりせず、ただ数回首を振った後、何もなかったかのようにプレーを続けた」

　記事は「一言で言えば、これが我々の背番号３だ。落ち着きがあり、飾り気のない選手だ。多くのファンがモイセス・カイセドとロメオ・ラビアをチェルシーに移籍させてしまったことを嘆いていた時、リバプールがシュツットガルトから彼を獲得したのはそのためであり、彼が模範的な態度でずっと前からアンフィールドのファンを魅了してきたのもそのためだ」と締め括っている。

　プロフェッショナルな姿勢は、現地でも高く評価されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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