仮に今、日本代表と韓国代表が対戦した場合、試合の行方はどうなるか――。韓国メディア『スポーツ京郷』が見解を示した。

　過去の対戦成績は、日本の16勝23分42敗。直近では2022年７月に行なわれたE-１選手権で、３－０と森保ジャパンが日韓戦を制している。

　そんな両国の戦いについて、同メディアは「黄金世代vs戦術的柔軟性...史上最強と言われる日韓サッカーチームが今すぐ対決したらどうなるか？」と題した記事で、「『黄金世代』と呼ばれる韓国と、戦術の柔軟性が際立つ日本の対戦は、アジアサッカーの現状を示す試金石となる。両チームとも史上最高の力を持つと評価されるが、その構成や特徴は大きく異なる」と切り出し、次のように分析した。

「韓国の強みはソン・フンミン（トッテナム）、イ・ガンイン（パリ・サンジェルマン）、キム・ミンジェ（バイエルン）ら主力選手の卓越した能力を中心としたベストイレブンだ。

　一方、日本には韓国よりはるかに多くのハイレベルな選手が欧州リーグでプレーしている。競争力のあるチームを２つ形成できるほど、選手層が厚いのが強みだ。この勢力構成の違いは、将棋トーナメントでは日本に有利に働くかもしれないが、実際には一局で韓国が勝つ可能性を高める要因になるかもしれない」
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　続けて、日本にもスポットライトを当てて強さの理由を考察した。

「森保一監督が率いる日本の最大の強みは、戦術の柔軟性だ。ポゼッションベースのビルドアップサッカーを基本としながらも、状況に応じて４バック、３バックなど、さまざまな戦術変更を試みている。

　また久保建英（レアル・ソシエダ）と南野拓実（モナコ）を２列目に配置し、流動的な攻撃を見せる。プレミアリーグを代表するドリブラー三笘薫（ブライトン）と堂安律（フライブルク）の個人技、遠藤航（リバプール）の安定した配球、上田綺世（フェイエノールト）の鋭い突破力が調和している」

　試合の最初の20分は、激しい探り合いが続くと予測。「韓国の素早いトランジションサッカーと日本の柔軟なポゼッションサッカーの対照的な展開が予想される」としつつ、キーポイントを挙げた。

「この試合の最大の決め手は中盤だ。攻撃陣の比重では韓国が上回っているため、日本の組織的な圧力を効果的に和らげることができれば、序盤から主導権を握ることができる。韓国は黄金世代を中心とした組織的な守備と鋭いカウンターで、日本は厚い選手層と柔軟な戦術をベースに継続的な攻撃を展開する」

　最後には、「最終的に両チームの戦術の完成度と選手たちの集中力が勝敗を分けることになりそうだ」と結論づけた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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