１月18日、沖縄でトレーニングキャンプを続けている浦和レッズを取材した。非常に印象的だったのが、率先してチームを引っ張る原口元気の姿だ。

「いこう！いこう！集中していこう」
「シオンいいね」
「ナイス、リキ」
「フィーリング上がってるやん」

　今季から９番を背負うフィールドプレーヤー最年長の33歳は、終始声を出して場を盛り上げれば、練習の合間合間で身振り手振りを交えて指示。さらに練習後には、チームメイトたちと楽しそうにコミュニケーションを取っており、まさに中心人物といった感じだった。

　クロアチア１部ディナモ・ザグレブへの期限付き移籍を経て、浦和に復帰した荻原拓也は、チームの雰囲気をこう語る。

「すごい仲が良い選手が多いですし、今までずっと憧れていた元気君もいます。チームの雰囲気は自分がいた２年前よりも全然良いなと思っています。それはやっぱり、上の人が引っ張ってくれているのもありますし、そこについていく意識高い後輩も多いだろうし。自分は引っ張っていく１人として、ピッチ内外で意識高く立ち回りたいと思っています」
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　また、ベルギー１部コルトレイクから加入した金子拓郎は、ピッチ外を含めたコミュニケーションに関して、次のように明かした。

「元気君とかも、いつもみんなと食事しながら話したり、本当みんな色んな選手と話しながらできているところは良いことだと思います。特定で固まっているとかはないと思うので、色んな選手とコミュニケーションを取りながらできているところは、全員にとって良いことだと思います」

　やはり原口の名が出てきたところで、その存在について金子に尋ねてみた。

「経験があって、ワールドカップでも点を取っていて、誰が見ても偉大な選手。そういった選手と一緒にプレーできることは光栄です。ただ、元気君だけが声を出しててもダメ。全員が自覚を持って、１人１人がリーダーのつもりでやらなきゃチームは強くなれないので、そこは僕自身を含め、全員が意識してやらなきゃいけないところだと思います」

“元気印”注入――。全員が当事者意識を持って熱く闘う、浦和の漢たちがタイトル獲得を目ざす。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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