リバプールの遠藤航はアルネ・スロット体制になってから出場機会に恵まれていない。当然、移籍市場期間ということもあり、去就を巡るうわさが絶えない状況だ。

　遠藤には複数のクラブが関心を持つと報じられている。同じプレミアリーグのフルアムや、日本人トリオを擁するセルティックといったクラブの名前があげられてきた。

　OBのひとりは、遠藤にはセルティックのようなチームが適しているとの見解だ。ただ、ピッチに立てば確かな貢献を見せる日本代表主将の残留を望んでいるという。

　元ドイツ代表MFのディートマー・ハマンは、『BestOffShoreSportsbook.org』でフルアムとセルティックのどちらで成功できるか問われ、「エンドウはとても賢い選手で、前にいる選手たちに頼れる良いチームでベストを発揮できると思う」と答えた。

「セルティックがフルアムより支配的なのはもちろんだ。だから、彼らの方が良い選択肢だと思う」

　そのうえで、「ただ、リバプールのスカッドは機能している」と続けている。

「私は彼にクラブに残ってほしい。彼は試合を読むのとパスが素晴らしい選手だ。多くのチームが関心を寄せるだろう。どうなっても、彼にとってのベストを願う」
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　ハマンの見解を受け、セルティック専門サイト『Celts Are Here』は、「ハマンの後押しは魅力的だが、グラスゴーへの移籍はないだろう」と、遠藤がスコットランドに向かう可能性は低いと報じた。

「約1000万ポンド（約20億円）と報じられているエンドウの移籍金、そしてプレミアリーグレベルのサラリーが、セルティックにとって障害となるだろう」

　さらに、同メディアは「加えて、中盤ではカラム・マグレガーとレオ・ハタテがしっかりと立場を確立しており、アルネ・エンゲルスのように成長中の選手たちもいるなかで、セルティックが30歳超のMFにそれだけ大きな金額を払うかは不明だ」と続けている。

「ルーク・マッコーワンとパウロ・ベルナルドもポジションを目指している。SNSではセルティックが関心を寄せているとうわさされるが、それらの主張を支持するような具体的なエビデンスはない」

　最終ラインで起用されても期待に応えてきた遠藤は、シーズン後半戦もスロットの下で限られた機会にステップアップを目指すのか。それとも、チャンスを求めて新天地に向かうべきなのか。日本代表キャプテンの選択が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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