昨年８月に開幕した2015-16シーズンのプレミアリーグは、順延となっていたマンチェスター・U対ボーンマスが５月17日（現地時間）に行なわれ、全日程が終了した。
 
　群雄割拠のリーグの王者となったのは、下馬評を大きく覆したレスターだった。開幕から６戦無敗で好スタートを切ったレスターの勢いは、メディアやライバルクラブ・サポーターの「いつか息切れする」という予想に反してまったく衰えず、24節と25節にはマンチェスター・Cとリバプールに連勝し、首位をひた走った。
 
　その後、２位トッテナムの猛追に遭ったが一度も首位の座を譲らず、36節にトッテナムがチェルシーと引き分けたことで、クラブ創設133年目にして初のリーグ優勝という悲願を成就させた。
 
　タイトルレースを演じたトッテナムは、21節にレスターとの直接対決に敗れて以降、10勝４分け２敗とハイペースでポイントを積み上げたが、自信をつけたレスターの勢いには及ばなかった最終節のニューカッスル戦では１-５と大敗を喫し、結局はノースロンドンのライバルであるアーセナルに追い抜かれて３位でのフィニッシュとなった。
 
　下位に目を向けるとプレミアリーグ発足後２部降格経験が一度もなかったアストン・ビラが、勝点17しか積み上げられず最下位に沈んだ。
 
　19位となった昇格組のノーリッジに続き、降格となったのはニューカッスル。３月にスペイン人指揮官のラファエル・ベニテスを招聘したが、立ち直る兆しはなくタインウェアのライバル、サンダーランドとの残留争いに敗れ、09-10シーズン以来の２部降格という苦汁をなめた。
 
優勝 レスター 勝点81（23勝12分３敗）
２位 アーセナル 勝点71（20勝11分７敗）
３位 トッテナム 勝点70（19勝13分６敗）
４位 マンチェスター・C 勝点66（19勝９分10敗）
５位 マンチェスター・U 勝点66（19勝９分10敗）
６位 サウサンプトン 勝点63（18勝９分11敗）
７位 ウェストハム 勝点62（16勝14分８敗）
８位 リバプール 勝点60（16勝12分10敗）
９位 ストーク 勝点51（14勝９分15敗）
10位 チェルシー 勝点50（12勝14分12敗）
11位 エバートン 勝点47（11勝14分13敗）
12位 スウォンジー 勝点47（12勝11分15敗）
13位 ワトフォード 勝点45（12勝９分17敗）
14位 WBA 勝点43（10勝13分15敗）
15位 クリスタル・パレス 勝点42（11勝９分18敗）
16位 ボーンマス 勝点42（11勝９分18敗）
17位 サンダーランド 勝点39（９勝12分17敗）
18位 ニューカッスル 勝点37（９勝10分19敗）
19位 ノーリッジ 勝点34（９勝７分22敗）
20位 アストン・ビラ 勝点17（３勝８分27敗）

◇来季チャンピオンズ・リーグ出場
本選グループリーグ出場：レスター、アーセナル、トッテナム
プレーオフから出場：マンチェスター・C

◇来季ヨーロッパリーグ出場
本選グループリーグ出場：マンチェスター・U
予選３回戦から出場：サウサンプトン※１、クリスタル・パレスorウェストハム※２
 
※１＝キャピタルワンカップを４位のマンチェスター・Cが制したため、６位まで出場決定。
※２＝残り１枠は５月21日のFAカップ決勝でマンチェスター・Uが勝利すれば、７位のウェストハムに出場権が与えられる。

◇チャンピオンシップ（FLC）降格
ニューカッスル、ノーリッジ、アストン・ビラ

◇プレミアリーグ昇格
バーンリー、ミドルスブラ
※残り１チームは昇格プレーオフ後に決定

◇得点ランキング５傑＆日本人
得点王　ケイン（トッテナム） 25点
２位　アグエロ（マンチェスター・C）、ヴァーディー（レスター） 24点
３位　ルカク（エバートン） 18点
４位　マハレズ（レスター） 17点
５位　ジルー（アーセナル） 16点
51位タイ 岡崎（レスター） ５点
178位タイ 吉田（サウサンプトン） １点