「キリンチャレンジカップ］日本 ６－０ エルサルバドル／６月15日／豊田スタジアム

　森保ジャパンは６月15日、エルサルバドル代表と対戦。開始直後に三笘薫が獲得したFKから谷口彰悟が先制点を奪うと、その２分後には相手が退場者を出したなか、終始優位に進め、６－０で大勝した。

　前半のみの出場ながら確かな存在感を発揮した三笘は、キックオフから数秒で得たファウルを「チームとしてキックオフの決まり事があったので、それは上手くいったかな」と振り返る。

「状況を判断して、スペースがあったのでファウルを上手く貰えた。開始最初のセットプレーは嫌だろうし、あの得点に繋がったのは良かった。あとはすぐ10人になって、相手が来ないといけないなかで裏が空いてくる。そこを上手く突けたシーンが多かった」

　22分には、一度はクロスが引っ掛かったもののすぐさま回収すると、久保建英へ丁寧なラストパスを送り、追加点をアシストした。

「建英が見えたので、左足で打てるように良い位置に出そうとだけ考えていた。失った後の切り替えのところはチャンスになるし、ああいうところは狙ってたんで、繋がったかなと」

　さらに44分にも、得意のカットインからのシュートがGKの手を弾き、堂安律のゴールに繋がった。こぼれ球はゴールに向かっており、堂安が触らなくても入ったように思えるが、プレミアリーグで躍動する26歳は、１つ年下のポジション取りを称える。

「彼があそこにいることで得点を決められた。相手がいればカットされるシチュエーションもあったし、あそこにいたところに感謝している」
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　どこか貫禄のようなものも窺え、終始落ち着いてプレーしていた印象だ。「世界最高峰のリーグで１年間戦った成果か」と尋ねると、自身の役割に触れたこんな答えが返ってきた。

「シチュエーション的に、真ん中に入って受けることもあったし、そこからスルーパスだったりは代表でもそういう役割をしないといけない。ブライトンでもそういうとこはやっているなかで、ある程度は出せたかなと思う。行けるとこは行ったし、周りを使った方がいいとこは使った」

　また、リーダー格として日本代表での責任感が日に日に増すなかで、三笘は「チームとして試合の入りが良かったので、上手く試合を進められた。こういう試合は結果だけ見れば、『相手が弱い』とか『簡単』と言われるかもしれないけど、そんなことないし、自分たちが作り出してるものなんで。そこは評価しないといけない」と語る。

「前半特にピンチらしいピンチもなかったので、自分たちの守備時にもう１個前から行って、はめても良かったところはあったけど…落ち着いてプレーしようとしてたし、そこに対して全く悪い気持ちはなかった。そこから奪ってすぐにカウンターは見せれたんで。もう１回試合を見て、反省するとこは反省しないといけないけど、素晴らしい内容だったと思う」

　ボールを持つたびに大歓声を受けた背番号７は、20日のペルー戦では自らゴールを奪い、吹田の大観衆を熱狂させられるか。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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