韓国サッカー界を揺るがす一大騒動がまた新たな展開を迎えた。

　現地３月28日、大韓サッカー協会（KFA）は創立90周年と代表チームのカタール・ワールドカップ16強進出を祝して、過去の不正行為によって懲戒処分を受けた元選手や指導者、審判員、関係者など100人を赦免すると発表。だがこの100人のなかに、2011年の大規模な八百長事件に関わった選手48名が含まれていたことが発覚し、世間から大バッシングを浴びた。

　すると慌てたKFAは31日に緊急理事会を開いて、即座に赦免措置の全面撤回を宣言。チョン・モンギュ会長の謝罪で幕引きを図りたかったが、メディアやファンはそう簡単には許さない。４月３日には、KFAで副会長を務める元韓国代表のレジェンドコンビ、イ・ヨンピョ氏とイ・ドングク氏が相次いで辞意を表明。旧態依然とした現理事会への抗議行動と見られている。

　そんななか、６日に国会議員のハ・テギョン氏が「全名簿」を公開。八百長関与の48名はリークによって明らかとなっていたが、KFA側は残る52名の対象者を公表していなかった。その顔ぶれがまたインパクト大だったため、ふたたび批判が殺到しているのだ。

　52名のなかには、KFA内部で起きた金銭不正事件に関わった永久追放者22名や、懲罰を受けてから１年にも満たない８名が含まれ、いかに人選が恣意的で杜撰であったかが窺い知れる。ハ・テギョン議員は「KFAがどれだけ閉鎖的な環境で放漫な運営をしてきたかが分かる」と吐き捨てた。
 

　ニュースメディア『SPOTV News』は「まったくもって驚きの顔ぶればかりだ。時期すら考慮しない無差別的な恩赦を行なったと言うほかない」と断じる。そのうえで、「もはやKFAの権威は地に堕ちた。若手の幹部たちが理事会でどのような扱いを受けているかが分かり、後に続く人材もこれでは受け手がないだろう。もはや内部はガタガタで、盤石だったチョン・モンギュ政権の足場が激しく揺らいでいる」と指摘した。

　取り返しのつかない愚行を犯してしまったKFA。はたして会長と組織はどのような解決策を持って国民の信頼回復に努めるのか。まだまだスキャンダルの余波は続きそうである。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック！

【画像】SNSフォロワー数が1200万超！ スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集をお届け！

【画像】ネイマールの“セクシーすぎる妹”、ラファエル・サントスの悩殺ショットを厳選してお届け！