勢いに乗る開催国の快進撃を止める。
【7月7日・ソチ|準々決勝 ロシア 2-2(PK3-4) クロアチア】
タレント力で上回るクロアチアは序盤、ベスト16の戦いでスペインがその罠にはまったように、ホスト国の組織的な守備に苦しんでいた。
クロアチアは中盤の低い位置に並ぶルカ・モドリッチとイバン・ラキティッチが、果敢に前線にパスを入れるも、ロシアの堅守の前にエリアの手前でスピードダウンを強いられ、フィニッシュまで持ち込めない。
なんとかサイドに突破口を見出そうとするものの、ゴール前に送り込んだクロスは、高さが自慢のロシア守備陣にことごとく跳ね返された。
そんな中、先制点はロシアに生まれる。決めたのは今大会のラッキーボーイ、デニス・チェリシェフだった。31分、左サイドからドリブルで中央に入り込む過程でアルテム・ジューバに縦パスを入れた27歳のレフティーは、自身もゴールに向かって走り出す。そしてジューバからのリターンを受けると、トラップでモドリッチのプレスをかわし、相手DFを抜き切る前に豪快なミドルを叩き込んだ。
残り時間は約60分。ロシアはこの1点を守り切るため、スペイン戦のように自陣に閉じこもるかと思われた。だが、先制点に気を良くしたのか、彼らは果敢に2点目を奪いに行く。チェリシェフは果敢にゴール前に入り込み、右SBのマリオ・フェルナンデスはまるでウイングのように攻撃的に振る舞った。
39分、クロアチアはそのフェルナンデスが上がった後のスペースを巧みに突いた。マリオ・マンジュキッチが左サイドに流れ、深い位置までドリブルで入り込むと、シュート性のクロスを送り込む。そこに飛び込んできたのはアンドレイ・クラマリッチ。走ってきた勢いのまま頭で押し込んだ。
タレント力で上回るクロアチアは序盤、ベスト16の戦いでスペインがその罠にはまったように、ホスト国の組織的な守備に苦しんでいた。
クロアチアは中盤の低い位置に並ぶルカ・モドリッチとイバン・ラキティッチが、果敢に前線にパスを入れるも、ロシアの堅守の前にエリアの手前でスピードダウンを強いられ、フィニッシュまで持ち込めない。
なんとかサイドに突破口を見出そうとするものの、ゴール前に送り込んだクロスは、高さが自慢のロシア守備陣にことごとく跳ね返された。
そんな中、先制点はロシアに生まれる。決めたのは今大会のラッキーボーイ、デニス・チェリシェフだった。31分、左サイドからドリブルで中央に入り込む過程でアルテム・ジューバに縦パスを入れた27歳のレフティーは、自身もゴールに向かって走り出す。そしてジューバからのリターンを受けると、トラップでモドリッチのプレスをかわし、相手DFを抜き切る前に豪快なミドルを叩き込んだ。
残り時間は約60分。ロシアはこの1点を守り切るため、スペイン戦のように自陣に閉じこもるかと思われた。だが、先制点に気を良くしたのか、彼らは果敢に2点目を奪いに行く。チェリシェフは果敢にゴール前に入り込み、右SBのマリオ・フェルナンデスはまるでウイングのように攻撃的に振る舞った。
39分、クロアチアはそのフェルナンデスが上がった後のスペースを巧みに突いた。マリオ・マンジュキッチが左サイドに流れ、深い位置までドリブルで入り込むと、シュート性のクロスを送り込む。そこに飛び込んできたのはアンドレイ・クラマリッチ。走ってきた勢いのまま頭で押し込んだ。
後半はややオープンな展開となる。ただ、互いにサイドを起点としたアタックから決定機を作ったものの、試合が進むにつれてロシアのスタニスラフ・チェルチェソフ監督は、延長、PK戦までを睨んだ動きを見せる。67分、そして79分に、先制点に絡んだふたり、チェリシェフとジューバをベンチに退けたのだ。
90分を戦ってもスコアは動かず、両チームにとって2試合連続となる延長戦に突入。クロアチアはその直後に右SBのシメ・ヴルサリコが負傷退場するというアクシデントがあったものの、100分、ドマゴイ・ヴィーダがモドリッチからのCKをヘッドで押し込み、ついに逆転に成功した。
だが、試合はこれで終わらなかった。
後半終了間際に守護神のダニエル・スバシッチがハムストリングを痛めていたクロアチアにとって、PK戦だけは絶対に避けたいところだったが、しかし115分、FKからロシアのDFフェルナンデスにヘッドを叩き込まれ、土壇場で追いつかれたのだ。
120分の死闘を終え、勝負の行方はPK戦に委ねられる。
そのPK戦は両GKの活躍などもあり、ロシアが5人、クロアチアが4人蹴り終えた時点で3-3。クロアチア最後のキッカーとしてPKスポットに立ったのは、ラキティッチだった。
そして、背番号7がゆっくりと助走を開始し、右足から放たれたキックがゴール左隅に突き刺さった瞬間、長い長い戦いに終止符が打たれた。
イングランドが待つ準決勝に歩を進めたのはクロアチアだった。
90分を戦ってもスコアは動かず、両チームにとって2試合連続となる延長戦に突入。クロアチアはその直後に右SBのシメ・ヴルサリコが負傷退場するというアクシデントがあったものの、100分、ドマゴイ・ヴィーダがモドリッチからのCKをヘッドで押し込み、ついに逆転に成功した。
だが、試合はこれで終わらなかった。
後半終了間際に守護神のダニエル・スバシッチがハムストリングを痛めていたクロアチアにとって、PK戦だけは絶対に避けたいところだったが、しかし115分、FKからロシアのDFフェルナンデスにヘッドを叩き込まれ、土壇場で追いつかれたのだ。
120分の死闘を終え、勝負の行方はPK戦に委ねられる。
そのPK戦は両GKの活躍などもあり、ロシアが5人、クロアチアが4人蹴り終えた時点で3-3。クロアチア最後のキッカーとしてPKスポットに立ったのは、ラキティッチだった。
そして、背番号7がゆっくりと助走を開始し、右足から放たれたキックがゴール左隅に突き刺さった瞬間、長い長い戦いに終止符が打たれた。
イングランドが待つ準決勝に歩を進めたのはクロアチアだった。