【J2前半戦終了】全22チームの戦いぶりを振り返る Vol..4――金沢、千葉、岡山、群馬、熊本編

2015年07月09日 サッカーダイジェスト編集部

金沢――“常に挑戦者”の謙虚な姿勢で大躍進。連敗は一度もなく、前半戦の主役と言ってもいいだろう。

チャンスメイクのみならず、得点源としても活躍した清原。自身初となるJ2の舞台で序盤からハイパフォーマンスを披露。(C)SOCCER DIGEST

 J2リーグは7月4日に行なわれた21節で前半戦を終了。同8日の22節で札幌に逆転勝ちした大宮が勝点49で、2位の磐田に8ポイント差をつけて頭ひとつリードした展開となっている。果たして、大宮がこのまますんなりと抜け出してしまうのか、それとも追随するチームの巻き返しがあるのか。
 
 J1昇格プレーオフ出場権を巡る争いも混沌としそうな予感が漂うが、ここでは全22チームの前半戦の戦いぶりをチェックする。
 
 第4回は、J2初参戦で大躍進を見せる3位の金沢、ここ数年あと一歩のところで昇格を逃している4位の千葉、さらに中位に付ける12位の岡山、15位の群馬、そして20位に低迷する熊本の5チームだ。
 
――◆――◆――
 
ツエーゲン金沢
リーグ成績(21節終了時):3位 勝点37 10勝7分4敗 28得点・16失点
 
【前半戦の戦いぶり】
 開幕前は降格候補の筆頭と目されていただけに、3位は大健闘だ。連敗は一度もなく、確実に勝点を積み上げた。前半戦の主役と言っても過言ではないだろう。
 
"常に挑戦者"の立場でいられことで、精神面で優位に戦えたのも大きかった。注目度が高まるなかでも、選手たちは「まずは残留が目標です」と口を揃える。初対戦のチームが多く、相手にしてみれば情報が少なかったことも躍進を後押しする要因となったはずだ。
 
 現状は勝ち切れない試合が増えてきているなか、次なる局面をどう切り開いていくか。真価が問われる後半戦に期待したい。
 
【前半戦MVP
清原翔平(MF)
得点ランキングでトップタイの10ゴールをマーク。キャプテンとしてチームを牽引し、4月にはJ2月間MVPにも選出された。
 
文:古川浩司(報知新聞社)

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