【月間表彰】樋口雄太が明かす名古屋戦の“2連続ワンツー”の真相。鳥栖入団の経緯も語る!

2021年08月30日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「自信を持ってプレーできている。だから冷静に判断できた」

7月のベストアシストを受賞した鳥栖の樋口雄太。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 DAZNとパートナーメディアによる「DAZN Jリーグ推進委員会」では、今シーズンも「Jリーグ月間表彰」を実施。同企画はスポーツ・サッカー専門メディアが独自の視点で、その月に印象的な活躍を見せた選手やチームを表彰するもので、サッカーダイジェストWebは「Jリーグ月間ベストアシスト」を毎月選出している。

 2021年7月は、サガン鳥栖の樋口雄太が17日の名古屋グランパス戦で記録したアシストをセレクト。流麗なパスワークに加わり、軽やかな身のこなしで敵陣深くまで進入し、小屋松知哉の得点をお膳立てした。そのアシストを振り返ってもらうとともに、チームの好調の秘密、評価急上昇中の10番の"ルーツ"にも迫った。

――◆――◆――

――第17節の名古屋グランパス戦での小屋松選手へのアシストを、7月のベストアシストに選ばせていただきました。おめでとうございます!

「ありがとうございます! サッカー人生の中でも、すごく気持ちよかったアシストのひとつなので印象深いです」

――樋口選手がペナルティエリア付近の左サイドでボールを持つと、ペナルティエリア内の小屋松選手と短いワンツーで抜け出し、その奥にいた中野嘉大選手ともワンツー。最後はシュートフェイントで相手をかわし、フリーになっていた小屋松選手へ丁寧にパスを送りました。見事な"2連続ワンツー"でした

「ファーストタッチした瞬間、相手が一瞬止まったように感じたので、一気にスピードアップして抜き去ろうという考えでした。コースは見えていて、それどおりに身体が動きましたね。最終的にはシュートフェイントで切り返して得点確率の高い選手にパスを出せたのが良かったです」

――シュートを撃つこともできたと思いますが、フリーの小屋松選手に預ける良い判断でしたね。

「はい。良い判断ができたのは、やはり自信があったからです。あのシーンは2-1でリードしていて気持ちに余裕がありましたし、チームとしても今季は自信を持ってプレーできています。だから冷静に判断できたんだと思います」

【動画】"2連続ワンツー"から冷静な切り返し!7月のベストアシストに輝いた樋口のお膳立てをチェック!
 
――試合後、小屋松選手となにか話は?

「アシストについては特になにも(笑)。まあ、僕と小屋くんふたりだけの関係ではなく、全員でパスをつないで取ったゴールなので」

――その名古屋戦は3アシストと、見事なパフォーマンスでした。

「ひとつ目は、ほとんど中野(嘉大)選手のゴールなのでアシストがつくなんて……、そこは感謝したいです」

――アシストと得点のどちらに喜びを感じますか?

「まあ、ゴールのほうが嬉しいです(笑)。ただ、それ以上にチームの勝利が最優先なので自分の得点でチームを勝利に導けられれば最高ですね。ゴールはできるだけ多く取りたいですし、アシストは今、6なので10くらいが目標です」
 

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