【ハリルジャパン】10月シリーズに挑む26人のポジション別序列。トップ下とCFに“異変”。激戦区の左ウイングで最適解が見つかる?

2016年09月30日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

復帰した川島は、裏方としての働きが求められている。

イラク、オーストラリアと対戦する10月シリーズでは26名を選出。代わり映えのしないメンバーが名を連ねた一方、主軸となる欧州組の多くが出場機会を失っているだけに、スタメンの顔ぶれには少なからず変化があるかもしれない。(C)SOCCER DIGEST

 9月29日、日本協会はロシア・ワールドカップ・アジア最終予選(第3節:イラク戦、第4節:オーストラリア戦)に挑む日本代表のメンバー26名を発表した。
 
 日本は10月6日にホーム(埼玉スタジアム2002)にイラクを迎え、5日後の同11日にはアウェー(オーストラリア/メルボルン)でオーストラリアと対戦する。
 
 初戦のUAE戦(1-2)、続くタイ戦(2-0)を終え、1勝1敗の成績でグループBではオーストラリア、サウジアラビアに続く3位のハリルジャパン。グループの上位2か国に与えられるロシア行きのチケットを掴むためにも、10月シリーズでは"2連勝"を達成し、ひとつでも順位を上げたい。
 
 メンバー発表に先立ち、ハリルホジッチ監督は「10月は難しい2試合が待っています」と表情を引き締める。もちろん、「2試合に勝つ」と連勝を誓った。
 
 選ばれた26名の内訳をポジション別に見ていくと、GKが3人、DFが9人、MFが7人、FWが7人。以下、基本システムの4-3-3に沿って、各セクションの序列を考察していく。
 
【GK/3人(欧州組1人 国内組2人)】
◎西川周作(浦和)/○東口順昭(G大阪)/△川島永嗣(メス)
 
 9月シリーズからの変更では、林彰洋(鳥栖)が外れて、川島が復帰を果たした。
 
 実績では川島がダントツだが、序列では三番手に。所属クラブで出場機会を得ていないこともそうだが、以下の指揮官の言葉が理由となる。
 
「厳しい戦いに彼の存在感は必要ですが、プレーするかは別問題。経験ある選手のひとりで、コミュニケーションや、(チームを)励ましてほしい。この2試合は今までよりもメンタルを強調していかなければなりません。そのために永嗣を呼びました」
 
 厳しい見方をすれば、今回の川島には"ピッチ上の活躍"はあまり期待されていないようだ。代わりに、選手たちのモチベーションを刺激し、チームをひとつにまとめるなど、裏方としての働きが求められている。
 
 レギュラーはA代表での実績を着実に積んでいる西川で、G大阪で安定したパフォーマンスを披露している東口がこれに続く位置付けだろう。
 
※凡例:◎=スタメン候補 ○=準レギュラー △=三番手
 

次ページ充実のシーズンを送っている“ダブル酒井”。

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