【バイタルエリアの仕事人】Vol.26 満田誠|常にシュートの選択肢を持つ。チャンスだからこそ、逆に落ち着いて、平常心で何も考えない

2023年03月27日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「『11番』の期待やプレッシャーに打ち勝ちたい」

佐藤氏から、17年以降空き番号だった「11番」を継承した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第26回は、サンフレッチェ広島の満田誠だ。

 広島ユースから流通経済大を経て、2022年に広島でプロデビュー。ルーキーイヤーの序盤にスタメンに定着すると、攻撃の中心として活躍。ルヴァンカップ決勝のセレッソ大阪戦(2-1)では、後半アディショナルタイムにピエロス・ソティリウのゴールをアシストして初優勝に貢献する。J1では、チーム最多の9得点、同2番目の8アシストをマークした。

 2年目の今季は、背番号が「39」から「11」に変更となった。"前任者"は、J1歴代3位の161得点を挙げた元日本代表FW佐藤寿人氏。偉大なレジェンドが17年に移籍して以降"空き"となっていた「11」は、チームにとって特別な番号だ。
 
 新たなナンバーを背負う今季の決意を訊いた。

――◆――◆――

 昨シーズン、1年を通して試合に出させてもらいました。個人としても、チームとしても、結果を出せた。今年はより一層、チームの中心として自分がチームを引っ張っていかなければいけない、という決意を持って、シーズンに挑んでいます。

 広島の「11番」は、日本のどのクラブの11番よりも重いというか、偉大な番号だと思います。前任者が佐藤寿人さんなので、すごく期待されていて、高い基準で見られると思います。その期待やプレッシャーに打ち勝って、それを上回るような結果を残したいという思いも込めて、「11番」を背負うと決意しました。

 寿人さんはゴールに特化していた選手なので、自分が今のチームでの役割で、そこまでゴールに特化できるかというと、寿人さんほどはできないと思います。ただ、それ以外で、チームの勝利に貢献するという部分では、ゴールだけではないと思います。

 もちろん、ゴールにはこだわっていきたいですが、アシストや前線からの守備など、得点に値するくらいの大きな貢献度を示せる選手になりたいです。

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