【月間表彰】マリノスMF天野純の“超絶アウトサイドクロス”が4月のベストアシストに!「キャリア最高。でも正直に言うと…」

2021年05月20日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

「ワンタッチでかわしたのはひらめき」

4月のベストアシストを受賞したのがこの天野だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 DAZNとパートナーメディアによる「DAZN Jリーグ推進委員会」は、今シーズンも「Jリーグ月間表彰」企画を実施する。スポーツ・サッカー専門メディアが独自の視点で、その月に印象的な活躍を見せた選手やチームを表彰する同賞。サッカーダイジェストWebは昨季に引き続き「Jリーグ月間ベストアシスト」を毎月選出する。

 第2回目となる4月のベストアシストには、横浜F・マリノスの天野純が北海道コンサドーレ札幌戦で見せた左足アウトサイドのクロス(得点はオナイウ阿道)をセレクト。横浜F・マリノスのアカデミー出身のテクニシャンは、アシストの瞬間にどんなことを考えていたのか。本人に振り返ってもらった。

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【動画】圧巻のアウトサイドキック!ベストアシストに輝いた天野純のお膳立てはこちら
――10節・札幌戦でのアシストを「4月のベストアシスト」に選ばせていただきました。おめでとうございます!

「ありがとうございます! あのアシストは、もう再現できないです(笑)」

――それほど完璧だったわけですね(笑)。ではアシストを振り返っていきましょう。まず、試合に入る前から。0-1のビハインドで70分から出場しました。アンジェ・ポステコグルー監督から具体的な指示は?

「特別な指示はなかったですね。負けていたので『チャンスを作ってほしい』というメッセージは言葉がなくても伝わりました」

――本題のアシストシーンに。まず、松原健選手からのパスを右サイドで引き出し、飛び込んできた相手をワンタッチで反転しながらかわしました。左足アウトサイドでのタッチは見事でした。

「実を言うと、パスを受ける前に次のイメージは全く考えていなかったんです(笑)。なのでワンタッチでかわしたのはひらめき。身体が勝手に動いた感じです。もちろん、後ろから相手が来ているのは間接視野で捉えていました」

――ワンタッチで相手をかわしたのは「してやったり」という感じ?

「そうですね。ただ、正直に言うと、試合中はかわした後に相手が転倒しているのを知らなくて。後ろから追ってきているんだろうな、と思いながらクロスまでいきました。置き去りにしていると知ったのは試合後に映像を観てからです」
 

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